インストールする前に
手順1
バックアップアップ対象にインストールするエージェントを選択します。利用可能な選択肢の詳細については、「どのエージェントが必要ですか?」を参照してください。
手順2
エージェントをインストールするのに十分な空き領域がハードドライブにあることを確認してください。必要な領域の詳細については、「エージェントのシステム要件」を参照してください。
手順3
プログラムの設定をダウンロードします。ダウンロードリンクを確認するには、[すべてのデバイス] > [追加] の順にクリックします。
[デバイスの追加] ページには、Windowsにインストールする各エージェントのウェブ インストーラがあります。ウェブ インストーラとは、インターネットからメインのプログラムの設定をダウンロードして、一時ファイルに保存する小さい実行可能ファイルのことです。このファイルは、インストール後すぐに削除されます。
プログラムの設定をローカルに保存する場合は、[デバイスの追加] ページの下にあるリンクを使用して、Windowsにインストールするすべてのエージェントを含むパッケージをダウンロードします。32ビットと64ビットの両方のパッケージがあります。これらのパッケージでは、インストールするコンポーネントのリストをカスタマイズできます。このパッケージを使えば、グループ ポリシーを使用した無人インストールなども実施できます。この詳細シナリオは「グループポリシーによるエージェントの配置」を参照してください。
Microsoft 365エージェント設定プログラムをダウンロードするには、右上にあるアカウントアイコンをクリックし、その後 [ダウンロード] > [Microsoft 365エージェント] の順にクリックします。
Linux および macOS のインストールは、通常の設定プログラムから実行します。
Cyber Protectionサービスにマシンを登録するため、プログラムの設定にはすべてインターネット接続が必要です。インターネット接続がない場合、インストールできません。
手順4
Cyber Protect機能には、Microsoft Visual C++ 2017再頒布可能パッケージが必要です。既にマシンにインストールされていることを確認するか、エージェントをインストールする前にインストールしてください。Microsoft Visual C++のインストール後に再起動が必要になる場合があります。Microsoft Visual C++の再頒布可能パッケージは、https://support.microsoft.com/help/2999226/update-for-universal-c-runtime-in-windowsから入手できます。
手順5
ネットワークセキュリティシステムのファイアウォールや他のコンポーネント(プロキシサーバーなど)で次のTCPポートを使用した受信と送信の接続が許可されていることを確認します。
- 443および8443: これらのポートは、サービスコンソールへのアクセス、エージェントの登録、証明書のダウンロード、ユーザー認証、クラウドストレージからのファイルのダウンロードに使用されます。
- 7770...7800:エージェントはこれらのポートを使用してバックアップManagement Serverと通信します。
- 44445および55556:エージェントはバックアップ時および復元時のデータ転送にこれらのポートを使用します。
ネットワークでプロキシサーバーが有効な場合は、「プロキシサーバー設定」セクションを参照し、保護エージェントを実行する各マシンでこれらの設定を構成する必要があるかどうかを判断してください。
クラウドからエージェントを管理するために必要な最小インターネット接続速度は、1Mbit/s です(クラウドへのバックアップに許容されるデータ転送速度と混乱しないように注意してください)。ADSLなどの低帯域幅接続テクノロジを使用する場合、この点を考慮してください。
VMware仮想マシンのバックアップとレプリケーションに必要なTCP ポート
- TCP 443 VMwareエージェント(Windowsと仮想アプライアンスの両方)は、このポートをESXiホスト/vCenterサーバーに接続してVMの管理操作を実行します。これには、バックアップ、復元、VMレプリケーションの操作におけるvSphere上のVMの作成、アップデート、および削除が含まれます。
- TCP 902 VMwareエージェント(Windowsと仮想アプライアンスの両方)は、このポートをESXiホストに接続してNFC接続を確立し、バックアップ、復元、VMレプリケーションの操作においてVMディスクでのデータの読み書きを行います。
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TCP 3333:VMレプリケーションのターゲットであるESXiホスト/クラスターにおいてVMwareエージェント(仮想アプライアンス)が実行されている場合、VMレプリケーショントラフィックがポート902で直接ESXiホストに送られることはありません。トラフィックはソースとなるVMwareエージェントから、ターゲットとなるESXiホスト/クラスターのVMwareエージェント(仮想アプライアンス)のTCP ポート3333に向かいます。
元のVMディスクからデータを読み込むソース側のVMwareエージェントは、別の場所にあっても構いません。また、仮想アプライアンスとWindowsのどちらでも構いません。
VMレプリケーションデータをターゲット側のVMwareエージェント(仮想アプライアンス)で受け付けるサービスは、「レプリカディスクサーバー」と呼ばれます。このサービスでは、VMレプリケーション中のトラフィックの圧縮と重複除外などのWAN最適化技術が応用されており、これにはレプリカのシーディングが含まれます(「初期レプリカのシード」を参照)。ターゲット側のESXiホストにVMwareエージェント(仮想アプライアンス)が存在しない場合、このサービスは利用できないため、レプリカのシーディングのシナリオもサポートされません。
Downloaderコンポーネントに必要なポート
Downloaderコンポーネントは、コンピューターにアップデートを配信し、それらを他のDownloaderインスタンスに配布する役割を果たします。コンピューターをDownloaderエージェントに切り替えるエージェントモードで、実行することができます。Downloaderエージェントは、他のコンピューターに対するアップデートの配布元として機能するため、インターネットおよびサーバーからアップデートをダウンロードします。Downloaderが動作するには、次のポートが必要です。
- 6888 トレントピアツーピアのアップデートのために、BitTorrentプロトコルによって使用されます。
- 6771 ローカルピア検出ポートとして使用されます。ピアツーピアのアップデートにも使用されます。
- 18018 異なるモードで動作するアップデータ間の通信に使用されます。アップデータモードとアップデータエージェントモードです。
- 18019 アップデータと<BRAND>サイバープロテクションエージェント間の通信に使用されるローカルポートです。
手順6
サイバープロテクションエージェントをインストールするマシンで、以下のローカルポートが他のプロセスに使用されていないことを確認します。
- 127.0.0.1:9999
- 127.0.0.1:43234
- 127.0.0.1:9850
ファイアウォール内で上記のポートを開く必要はありません。
Active ProtectionサービスはTCPポート6109でリッスンします。他のプロセスによって使用されていないことを確認してください。
サイバープロテクションアプリケーションで使用されるポートの変更
ご使用の環境では、サイバープロテクションアプリケーションで必要な一部のポートが他のアプリケーションによって使用されている場合があります。競合を回避するためには、次のファイルを修正して、サイバープロテクションアプリケーションで使用されるポートを変更することができます。
- Linux: /opt/Acronis/etc/aakore.yaml
- Windows: \ProgramData\Acronis\Agent\etc\aakore.yaml