アプリケーション認識型バックアップ
ディスクレベルのアプリケーション認識型バックアップは、物理コンピュータとESXi仮想コンピュータで使用できます。
Microsoft SQL Server、Microsoft Exchange Server、または Active Directory ドメインサービスを実行するマシンをバックアップするときには、これらのアプリケーションデータをさらに保護するために、アプリケーションバックアップを有効にします。
なぜアプリケーション認識型バックアップを使用するのですか。
アプリケーション認識型バックアップを使用すると、次のことを保証できます。
- アプリケーションは一貫した状態でバックアップされるため、コンピュータが復元された直後に使用できます。
- コンピュータ全体を復元せずに、SQLおよびExchangeデータベース、メールボックス、メールボックスアイテムを復元できます。
- バックアップが成功するたびに、SQLトランザクションログが切り捨てられます。SQLログの切り捨ては、バックアップ計画のオプションで無効にできます。Exchangeトランザクションログは、仮想コンピュータでのみ切り捨てられます。物理マシンで Exchange トランザクションログを切り捨てる場合は、VSS 完全バックアップオプションを有効にできます。
- ドメインに複数のドメインコントローラがあり、いずれかを復元する場合は、権限のない復元が実行され、USNロールバックが復元後に発生しません。
アプリケーション認識型バックアップを使用するために必要なものは何でしょうか。
物理コンピュータでは、Windowsエージェントに加えて、SQLエージェント、Exchangeエージェント、または両方をインストールする必要があります。
仮想コンピュータでは、エージェントをインストールする必要はありません。コンピュータは、VMware(Windows)エージェントによりバックアップされることが前提になっています。
VMware エージェント(仮想アプライアンス)と VMware エージェント(Linux)によってアプリケーション認識型バックアップを作成できますが、このバックアップからアプリケーションデータを復元することはできません。これらのエージェントによって作成されたバックアップからアプリケーションデータを復元するには、VMware エージェント(Windows)、SQL エージェント、または Exchange エージェントが、バックアップの保存されているロケーションにアクセスできるマシンに存在する必要があります。アプリケーションデータの復元を設定するとき、[バックアップ] タブで復元ポイントを選択し、[参照元のコンピュータ] からこのマシンを選択します。
その他の要件は、「前提条件」と「必要なユーザー権限」のセクションに記載されています。