文書の最終更新日:2025年5月12日
目次
新機能
ディザスタリカバリ: DR保護ダッシュボードの監視ウィジェット
このリリースでは、DR保護ダッシュボードに以下のウィジェットが追加されます:
- フェールオーバーの復元サーバー: 本番環境とテスト環境のフェールオーバーにおける復元サーバーの数とステータス、および時間あたりに消費されるコンピュートポイントの合計を表示します。
- プライマリサーバー: プライマリサーバーの数とステータス、および時間あたりに消費されるコンピュートポイントの合計を表示します。
- クラウドサーバーのアラート: 最新のアラートを重大度別に一覧表示し、アラートの詳細と影響を受けたサーバーにすばやくアクセスできます。
新しいウィジェットにより、パートナーとエンドカスタマーは以下を実行できるようになります:
- ダッシュボードで復元サーバーとプライマリサーバーのステータスを監視することで、問題を迅速に検出して解決できます。
- 優先度の高いアラートにすぐにアクセスして、重要な問題を把握できます。
- サーバーの数とコンピュートポイントの消費を追跡することで、コンピュートポイントの過剰使用を回避します。
ウィジェットは、デフォルトでエンドカスタマーに可視化されています。
ライセンス
Acronis Cyber Protect Cloud: Advanced Disaster Recovery
アップデート済みコンポーネント
サイバープロテクションエージェント
Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.25.04.39976)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.25.04.39976)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.25.04.39976)
Acronisサイバープロテクションエージェントのリリース履歴は、こちらから参照してください。
Acronis Cyber Cloud APIの変更点
/api/ams REST APIのサポート終了予定について
バックアップとリソース管理に使用されている/api/ams/ REST APIは非推奨となり、新しいAPIに置き換えられます。新しいAPIは、現在/api/ams/を使用しているすべての統合および自動化シナリオに対応します。
/api/ams/ REST APIは公式のパブリックAPIではありません。ただし、一部のカスタマーは、統合タスクや自動化タスクに使用しています。スムーズに移行できるように、廃止は段階的に行われ、段階ごとに1年間に通知期間を設けています。
Acronisは、フェーズ1の1年間の通知期間が2024年5月に開始されたことを正式にお知らせします。新しいパブリックREST APIへのマイグレーション方法に関する文書API 変更ログ文書が提供されています。
非推奨の正式発表から1年後には、/api/ams/エンドポイントが引き続き利用可能であっても、このエンドポイントのサポートに関するコミットメントはなくなります。
Acronis Cyber Cloud APIの詳細情報と変更履歴は、API変更ログ文書で確認できます。
修正済みの問題
セキュリティ
このリリースで修正されたセキュリティ上の問題については、https://security-advisory.acronis.com/updates/UPD-2504-e6f4-5dd7を参照してください。
Acronis Cyber Protect Cloud
Active Protection とパッチ管理
- [AMP-32870] 振る舞い検知エンジンが有効な状態でウイルス対策およびマルウェア対策スキャンを実行すると、ランダムにクラッシュが発生する場合がある。
自動検出とリモートインストール
- [ADP-41199] 一部のローカライズされた Windows バージョンでは、Active Directory 経由のリモートインストールが期待どおりに機能しない。
バックアップ
- [ABR-399832] バックアップ操作が管理サーバーを再起動するまでスタックしたままになる場合がある。
- [ABR-392193] 認識されていないボリュームを含むディスクは、マシン全体のバックアップに含まれていないものの、ユーザーに警告メッセージは表示されない。その結果、そのディスクのバックアップに存在しないため、リカバリできない。
Cyber Protect Cloudコンソール
- [ABR-400288] Cyber Protect Cloudコンソールにログインできない。
- [PLTFRM-76697] Azure AD アカウントでファイルSync & Shareにログインできない。
デバイスロック
- [DEVLOCK-6654] Windows 11 24H2ワークロードにDLPをインストールしている場合、リムーバブルデバイスを接続してから切断した後にシステムを再起動すると、システムエラーが発生する。
Microsoft 365、Google Workspace、その他のアプリケーションの保護
- [DF-4975] SharePoint のバックアップが「カタログのインデックス付け '<archive_name>.tibx'」というエラーで失敗する
復元
- [ABR-263441] アーカイブ名に「&」記号が含まれている場合、アーカイブの参照に「アーカイブが見つかりませんでした」というエラーが表示されて失敗する。
既知の問題と制限事項
Acronis Cyber Protect Cloud
自動検出とリモートインストール
- [ADP-39185] Active Directoryベースの検出は、Windows Server 2025のデフォルト構成で期待どおりに動作しない。デフォルトでLDAP暗号化が強制されるため。
- 解決策: この KB 記事を参照してください。
バックアップ
- [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
- [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
- 解決策: アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。
- [ABR-305920] Windows Serverバックアップ機能を使用して実行する、システム状態のバックアップが、「別のプロセスがファイルを使用しているため、プロセスはファイルにアクセスできません」というエラーメッセージで失敗する。
ブータブル メディア
- [ABR-358235] WinPE ベース(の)メディア: クラウド ストレージ ロケーションに、破損したバックアップアーカイブが含まれている場合、バックアップファイルを参照することができない。
サイバープロテクションエージェント
- [ABR-371912] Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7 ディストリビューションに、Acronis SnapAPI モジュールをインストール後、別途コンパイルが必要になる場合がある。
- 解決策: Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7ディストリビューションで動作するワークロードにLinuxエージェントをインストールした後、SnapAPI モジュールを手動でコンパイルする。
復元
- [ABR-371521] バックアップアーカイブを参照する際、最終変更日によるファイルの並べ替えが正しく機能しない。
仮想環境の保護
- [ABR-383978] エージェントレスMicrosoft Azure VMバックアップでストレージクォータに達しそうな場合に関するアラートが表示されない。
- [ABR-383972] エージェントレスMicrosoft Azure VMバックアップでストレージクォータが超過した場合に関するアラートが表示されない。
既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。