リリース日2024年10月

文書の最終更新日: 2024年11月20日

目次

新機能

Acronis Cyber Protect Cloud

注意: Acronis Cyber Protect Cloud 24.09リリースから、パートナーアカウントの二要素認証が必須に

Acronis Cyber Protect Cloud 24.09リリースから、二要素認証は、有償サービス(本番モード)を使用するすべてのパートナーに対して必須となります。アカウントレベルで二要素認証を無効にするオプションは、間もなく使用できなくなります。

スムーズに移行することで中断を回避するために、二要素認証を事前に有効にしておくことを強くお勧めします。この積極的なアプローチにより、新しいセキュリティ対策にシームレスに適応できるようになります。二要素認証を有効にするには、次の手順に従います。

  1. 管理ポータルに移動します。
  2. [設定] > [セキュリティ] に移動します。
  3. [二要素認証] を有効にします。

二要素認証を有効にすると、組織内のすべてのユーザーは次回サインインするときに、または現在のセッションの有効期限が切れたときに、二要素認証を設定するように求められます。詳細な手順については、当社の文書をご参照ください。

このアップデートが適用されるのは、有料サービス(本番モード)を使用しているパートナーのみです。トライアルパートナーアカウントおよびカスタマーアカウントには適用されません。

カスタムAPI統合: APIクライアントへの移行

基本認証(ログインとパスワード)を使用するカスタムAPI統合を利用している場合、APIクライアントへ移行することをお勧めします。この方法を採用することでセキュリティを強化し、業界のベストプラクティスに適合できます。この移行には時間がかかりますが、ユーザーをサービスアカウントに変換することで、二要素認証をユーザーレベルで一時的に無効することが可能です。このような例外にはアカウントのセキュリティにリスクが発生する可能性があるため、自己責任で実行してください。

Acronisソリューションカタログ経由で統合する場合は、操作の必要はありません。

セキュリティ向上へのご協力と取り組みに感謝いたします。ご質問がある場合やお困りの際は、弊社サポートチームまでご連絡ください。

サポートアクセスが無効になっている場合に請求書発行データへのアクセスを許可

マーケットプレイスのディストリビュータは、サービスプロバイダー(SP)がAcronis Cyber Protect Cloudと統合されたディストリビュータのマーケットプレイスを使用する際、SPに請求書発行自動化機能を提供するために、カスタマーの使用状況データへのアクセスが必要な場合がよくあります。

以前は、SPが [サポートアクセス] オプションを無効すると、ディストリビュータはカスタマーの使用状況データを確認できなくなり、請求書発行自動化機能が使用不能になりました。

新しいソリューションでは、[サポートアクセス] 設定に関係なく、カスタマーの使用状況データが常に使用状況レポートで確認できるようになりました。これにより、ディストリビュータはシームレスにSPの請求書発行を自動化できます。

仕組み
  1. ディストリビュータ統合では、プラットフォームへのPOST /reports API呼び出しを行い、「保管された」レポートを要求します。
  2. ディストリビュータは、次の要求により、UUIDでレポートをダウンロードします。
    • GET /api/2/reports/<report_id>/stored
    • GET /api/2/reports/<report_id>/stored/<stored_report_id>

得られたレポートには、請求書発行に必要なカスタマーの使用状況データが記載されています。

ライセンス

すべてのパートナーが利用可能

EDR: パブリックAPI

EDR用のAPIにより、自動化ツールとの統合機能が向上します。Acronisパートナーとそのカスタマーは、運用効率を向上させ、コスト削減を図ることができます。追加された機能は次のとおりです。

  • パブリックAPIドキュメントのAPIに関する情報と例。
  • インシデントの大量管理。

Advanced Security + EDRライセンスを持つパートナーは、EDR APIの活用で次のような目的を達成できます。

  • 既存のAPIの機能を拡張し、APIベースのMDRサービスによりインシデントの管理と修復をエンドツーエンドで実現する。
  • APIベースの自動化サービスにインシデント管理機能を加えて強化する。
  • 高度なワークフローを提供し、インシデントの大量修正と管理を可能にする。

ライセンス

Advanced Security + XDR

macOS 15 Sequoiaのサポート

このリリースから、パートナーは、バックアップ、セキュリティ、ファイルの同期と共有などのAcronis Cyber Protect Cloud機能で、macOS 15 Sequoiaワークロードを保譜することができます。

ライセンス

  • Acronis Cyber Protect Cloudの標準機能として使用可能
  • Advancedライセンスとレガシーライセンスの両方で使用可能
  • サポートされるライセンスモデル: ギガバイト単位、ワークロード単位

Cyber Cloud統合: ConnectWise PSAおよびDatto Autotask PSAのスケーラブルチケットマッピング

Acronisの製品と機能の増加に伴い、アラートのタイプも増加し、チケット発行シナリオをサポートするPSAなどの統合で、チケットマッピング設定が複雑になっています。

新しいチケットマッピングフローにより、MSPはチケットのデフォルトをより細かく管理できるようになります。また、アプリケーションごとにアラートタイプをグループ化することで、チケット同期においてMSPは確実に該当するすべてのアラートタイプを正しく設定できます。

シナリオ

  • MSPがチケットのデフォルトを設定する
  • MSPが関心のあるアプリケーションごとにチケットマッピングを設定する

ライセンス

すべてのライセンス

アップデート済みコンポーネント

サイバープロテクションエージェント

Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。

  • AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.24.10.38946)
  • AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.24.10.38946)
  • AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.24.10.38946)

Acronisサイバープロテクションエージェントのリリース履歴は、こちらから参照してください。

Acronis Cyber Cloud APIの変更点

/api/ams REST APIのサポート終了予定について

以下のテキストは、Maxim Chereyによってリクエストされ、承認されました。テキストはABR-381840で作成されています。この情報メモを出力に含めないでください(注:GV)

バックアップとリソース管理に使用されている/api/ams/ REST APIは非推奨となり、新しいAPIに置き換えられます。新しいAPIは、現在/api/ams/を使用しているすべての統合および自動化シナリオに対応します。

/api/ams/ REST APIは公式のパブリックAPIではありません。ただし、一部のカスタマーは、統合タスクや自動化タスクに使用しています。スムーズに移行できるように、廃止は段階的に行われ、段階ごとに1年間に通知期間を設けています。

今回、段階1の1年間の通知期間が開始されたことを正式にお知らせします。新しいパブリックREST APIへの移行方法に関するドキュメントが提供される予定です。

非推奨の正式発表から1年後には、/api/ams/エンドポイントが引き続き利用可能であっても、このエンドポイントのサポートに関するコミットメントはなくなります。

Acronis Cyber Cloud APIの詳細情報と変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。

修正済みの問題

Acronis Cyber Protect Cloud

Active Protection

  • [AMP-28494] リアルタイムプロテクションが原因で、Microsoft Outlookのパフォーマンスが低下する。

サイバー保護エージェント

  • [ABR-378710] バックアップストレージのクラウド格納域に、アーカイブの一覧が正しく表示されない。
  • [ADP-37964] 複数のデータ収集アラートがトリガされ、「Windows Updateのステータスモニタ - マシンインテリジェンスベースの監視でデータを収集できませんでした。」というエラーがアラートの詳細に表示される。

Microsoft 365、Google Workspace、その他のアプリケーションの保護

  • [PLTFRM-70848]「[アーカイブサーバー]: アクセスが拒否されました」というエラーが発生して、クラウドツークラウドバックアップが失敗する。
  • [PLTFRM-70322] Webサイトのバックアップが、キュー状態で停止する。

既知の問題と制限事項

Acronis Cyber Protect Cloud

バックアップ

  • [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
  • [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
    • 解決策: アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。
  • [ABR-305920] Windows Serverバックアップ機能を使用して実行する、システム状態のバックアップが、「別のプロセスがファイルを使用しているため、プロセスはファイルにアクセスできません」というエラーメッセージで失敗する。

ブータブル メディア

  • [ABR-358235] WinPE ベース(の)メディア: クラウド ストレージ ロケーションに、破損したバックアップアーカイブが含まれている場合、バックアップファイルを参照することができない。

サイバー保護エージェント

  • [ABR-371912] Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7 ディストリビューションに、Acronis SnapAPI モジュールをインストール後、別途コンパイルが必要になる場合がある。
    • 解決策: Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7ディストリビューションで動作するワークロードにLinuxエージェントをインストールした後、SnapAPI モジュールを手動でコンパイルする。

復元

  • [ABR-371521] バックアップアーカイブを参照する際、最終変更日によるファイルの並べ替えが正しく機能しない。

仮想環境の保護

  • [ABR-383978] エージェントレスMicrosoft Azure VMバックアップでストレージクォータに達しそうな場合に関するアラートが表示されない。
  • [ABR-383972] エージェントレスMicrosoft Azure VMバックアップでストレージクォータが超過した場合に関するアラートが表示されない。

既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。