文書の最終更新日: 2024年10月1日
目次
新機能
Acronis Cyber Protect Cloud 24.09リリースから、パートナーアカウントの二要素認証が必須になります
Acronis Cyber Protect Cloud 24.09リリースから、有料サービスを使用するすべてのパートナー(本番モードで操作するパートナー)は二要素認証(2FA)が必須となります。アカウントレベルで二要素認証を無効にするオプションは利用できなくなります。
スムーズに移行することで中断を回避するために、二要素認証を事前に有効にしておくことを強くお勧めします。この積極的なアプローチにより、新しいセキュリティ対策にシームレスに適応できるようになります。二要素認証を有効にするには、次の手順に従います。
- 管理ポータルに移動します。
- [設定] > [セキュリティ] へ進みます。
- [二要素認証] を有効にします。
二要素認証を有効にすると、組織内のすべてのユーザーは次回サインインするときに、または現在のセッションの有効期限が切れたときに、二要素認証を設定するように求められます。詳細な手順については、当社の文書をご参照ください。
このアップデートが適用されるのは、有料サービス(本番モード)を使用しているパートナーのみです。トライアルパートナーアカウントおよびカスタマーアカウントには適用されません。
カスタムAPI統合: APIクライアントへの移行
基本認証(ログインとパスワード)を使用するカスタムAPI統合を利用している場合、APIクライアントへ移行するマイグレーションをお勧めします。この方法を採用することでセキュリティを強化し、業界のベストプラクティスに適合できます。この移行には時間がかかりますが、ユーザーをサービスアカウントに変換することで、二要素認証をユーザーレベルで一時的に無効することが可能です。このような例外にはアカウントのセキュリティにリスクが発生する可能性があるため、自己責任で実行してください。
Acronisソリューションカタログ経由で統合する場合は、操作の必要はありません。
セキュリティ向上へのご協力と取り組みに感謝いたします。ご質問がある場合やお困りの際は、弊社サポートチームまでご連絡ください。
Advanced Automation: エンドカスタマー向けのパブリックチケットポータル
パブリックチケットポータルは、カスタマーのサポートリクエストを受け取る新しいチャネルです。カスタマーは、簡単な公開フォームを使用して、問題のレポート送信やサポートのリクエストができるため、カスタマーサポートの利便性が向上します。
仕組み
問題が発生したエンドユーザーは、MSPのWeb サイトにアクセスしてチケットポータルを表示し、フォームを送信します。
新しいチケットは、Advanced Automationで作成され、グローバルまたはカスタマー固有のサービスデスク設定に従ってMSPユーザーに割り当てられます。
また、このポータルを使用することで、MSPは以下のことができます。
- 登録されていないユーザーからのリクエストを制限する。
- Webサイトにチケットフォームを埋め込む。
パブリックサポートチケットポータルは、非表示のreCAPTCHA v3によって保護されています。
MSPのブランディング設定は、チケットポータルにも適用されます。
ライセンス
Advanced Automation
Advanced Automation: サポート対象言語を5言語追加
このリリースで、デンマーク語、チェコ語、ポーランド語、スウェーデン語、フィンランド語がサポート対象言語として加わりました。
これにより、MSPは英語以外の言語を話す顧客に対してより効果的にサービスを提供できるようになり、英語以外の言語を話すユーザーのユーザーエクスペリエンスが向上します。
翻訳された要素:
- 管理ポータル内のAdvanced AutomationのUI。
- Mobileアプリケーション。
- サービスデスクのEメールテンプレートと通知。
ライセンス
Advanced Automation
クラウド統合: ConnectWise Asio
このリリースでは、Acronisの関連アラートが解決されると、ConnectWise Asioでチケットを自動的にクローズするサポートが導入されました。
- アラートが解除され、実行中のタスクがない場合、この統合により、ConnectWise Asioの対応するチケットがクローズされます。
- アラートに実行中のタスクがある場合、現在の同期中には対応するチケットはクローズされず、次の同期セッション中に再度確認が行われます。
ライセンス
すべてのパートナーが利用可能
アップデート済みコンポーネント
サイバープロテクションエージェント
Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.24.08.38588)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.24.08.38588)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.24.08.38588)
Acronisサイバープロテクションエージェントのリリース履歴は、こちらから参照してください。
Acronis Cyber Cloud APIの変更点
/api/ams REST APIのサポート終了予定について
バックアップとリソース管理に使用されている/api/ams/ REST APIは非推奨となり、新しいAPIに置き換えられます。新しいAPIは、現在/api/ams/を使用しているすべての統合および自動化シナリオに対応します。
/api/ams/ REST APIは公式のパブリックAPIではありません。ただし、一部のカスタマーは、統合タスクや自動化タスクに使用しています。スムーズに移行できるように、廃止は段階的に行われ、段階ごとに1年間に通知期間を設けています。
フェーズ1の1年間の通知期間の開始は、2024年5月に正式発表されました。新しいパブリックREST APIに移行する方法がドキュメントに記載されます。
非推奨の正式発表から1年後には、/api/ams/エンドポイントが引き続き利用可能であっても、/api/ams/エンドポイントのサポートに関するコミットメントはなくなります。
Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴の詳細情報は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。
修正済みの問題
Acronis Cyber Protect Cloud
バックアップ
- [ABR-380522] バックアップ操作および復元操作で、ファイル名またはパスに特殊文字が含まれている場合、「無効な引数」というエラーが表示されて失敗する。
Microsoft 365、Google Workspace、その他のアプリケーションの保護
- [ABR-385068] OneDriveのバックアップが100%の進行状況のままになり、正常に完了しない。
- [PLTFRM-68671] クラウドへのバックアップで、ストレージが一時的に利用できないというエラーが表示されて失敗する。
- [PLTFRM-68895] クラウドツークラウドバックアップで、ストレージスペース不足に関するエラーが発生して失敗する。
復元
- [ABR-380522] バックアップ操作および復元操作で、ファイル名またはパスに特殊文字が含まれている場合、「無効な引数」というエラーが表示されて失敗する。
既知の問題と制限事項
Cyber Protectionエージェント
バックアップ
- [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
- [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
- 解決策: アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。
- [ABR-305920] Windows Serverバックアップ機能を使用して実行する、システム状態のバックアップが、「別のプロセスがファイルを使用しているため、プロセスはファイルにアクセスできません」というエラーメッセージで失敗する。
ブータブル メディア
- [ABR-358235] WinPE ベース(の)メディア: クラウド ストレージ ロケーションに、破損したバックアップアーカイブが含まれている場合、バックアップファイルを参照することができない。
サイバー保護エージェント
- [ABR-371912] Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7 ディストリビューションに、Acronis SnapAPI モジュールをインストール後、別途コンパイルが必要になる場合がある。
- 解決策: Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7ディストリビューションで動作するワークロードにLinuxエージェントをインストールした後、SnapAPI モジュールを手動でコンパイルする。
復元
- [ABR-371521] バックアップアーカイブを参照する際、最終変更日によるファイルの並べ替えが正しく機能しない。
仮想環境の保護
- [ABR-383978] エージェントレスMicrosoft Azure VMバックアップでストレージクォータに達しそうな場合に関するアラートが表示されない。
- [ABR-383972] エージェントレスMicrosoft Azure VMバックアップでストレージクォータが超過した場合に関するアラートが表示されない。
既知の問題や回避策については、サポートポータルを参照してください。