リリース日:2024年1月

文書の最終更新日: 2024年1月24日

目次

新機能

Advanced Security + EDR

Advanced SecurityとAdvanced Security + EDRパックの統合

EDR(Endpoint Detection and Response)機能は、包括的なセキュリティを確保するための必須機能となっているため、Advanced Securityパックに統合することで、現在および今後のすべてのカスタマーにご利用いただけるようになります。本リリースより、EDR機能はAdvanced Securityパックに統合され、Advanced SecurityパックはAdvanced Security + EDRに名称変更されます。

すでにAdvanced SecurityパックとAdvanced Security + EDRパックをお持ちのカスタマーは、アップグレードやライセンスを変更する必要はありません。

サービスプロバイダーの皆さまは、Advanced Security + EDRを使用することで、以下のことが可能になります。

  • 攻撃が実行された場合の迅速な復元を含め、セキュリティソリューション一式を簡単に立ち上げ、実行できます。
  • 最新の脅威から保護します。また、サイバー保険の要件にも難なく適合します。
  • 単一のセキュリティプラットフォームを通じて管理の諸経費を最小限に抑え、効率を最大化します。
  • 従来のマルウェア対策ソリューションの価格でEDRをご利用いただけます。
インストールについて
  • Advanced Security + EDRを新規にご利用になる場合、EDRはデフォルトで無効になっているため、手動で有効にする必要があります。
  • RMM、PSA、およびその他の統合をご使用のパートナーの皆さまは、マージ後に必要な変更について、このKB記事をご覧ください。

ライセンス

Advanced Security + EDR

インシデントタイプの分類とEDRアラートのアップデート

インシデントタイプによる分類によって、インシデントの理由に関する情報が追加され、EDRインシデントの理解が高まります。

パートナーおよびカスタマーの皆さまは、インシデントタイプに関する情報を以下の場所で確認できます。

  • EDRアラート
  • EDR調査のグラフ
  • インシデントリスト(インシデントタイプ別のフィルタリングが可能になりました)

ライセンス

Advanced Security + EDR

Advanced Automation

製品価格とコストにおいて小数点以下の4桁をサポート

小数点以下4桁のサポートにより、マネージドサービスプロバイダー(MSP)がAcronis Cyber Cloudの価格表と同じ精度でアクロニス製品のコストを設定できます。したがって、MSPはカスタマーに販売する製品のコスト追跡がより正確にできます。

マネージドサービスプロバイダーの皆さまは、契約書、見積書、販売品目について製品のコストと価格を、小数点以下4桁の精度で設定できるようになりました。

アクロニス製品のコストと販売価格の設定ダイアログ

マネージドサービスプロバイダー(MSP)の皆さまは、現在のAcronis Cyber Cloudの価格表、通貨、およびコミットメントレベルに応じてAcronis製品のコストを設定し、これらの製品の販売価格を定義する際にマージンを%で簡単に設定することができます。この新機能により、MSPの皆さまがAcronis Cyber Cloudの価格表に基づいてアクロニス製品のコストを設定・管理する際の手作業が軽減されます。

ライセンス

Advanced Automation

Advanced DLP

組織マップ

組織マップ機能は、組織のアクティブユーザー追跡に役立ちます。

Advanced DLPを観察モードにすると、すべてのユーザーアクティビティが追跡され、マップにユーザーが追加されます。このマップに基づいてユーザーをグループ化し、作成したグループにデータフローポリシーのルールを適用することができます。

ライセンス

Advanced DLP

機能統合

Datto RMM 2.1アップデート

このリリースでは、すべてのプラットフォームで配置スクリプトが改良されています。

  • WindowsおよびmacOS用の配置スクリプトには、フルインストーラではなく、ウェブインストーラーを使用するようになりました。
  • macOS用の配置スクリプトにZシェル(Zsh)が必要になりました。
  • Linux用の配置スクリプトにBashが必要になりました。

ライセンス

すべてのライセンス

ConnectWise Asio 2.3.1: Backup Dashboardのサポート(フェーズ2)

バックアップのRun VM検証ステータスをDR Readiness値としてレポートすることで、Asio Backup Dashboardのサポートを改良しました。

機能を有効にするには、サービスプロバイダーがスクリーンショット検証オプションを有効にして検証計画を設定します。

ライセンス

すべてのライセンス

CyberApp

サードパーティベンダーの統合に関する使用統計情報

アクロニスでCyberAppインテグレーションを構築、リリースしているすべてのサードパーティベンダー(ISV)の皆さまは、自社の統合に関する使用統計情報を確認できるようになりました。新しいダッシュボードは、Acronisベンダーポータルにログイン後に利用できます。ISVの皆さまは、ダッシュボードで以下のことが可能になります。

  • CyberApp統合を使用するパートナー数やカスタマー数に関する統計情報を表示します。
  • CyberApp統合が、現在どのAcronisデータセンターに配置され、MSPによって有効化されているかを確認できます。

ライセンス

すべてのライセンス

アップデート済みコンポーネント

サイバープロテクションエージェント

Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。

  • AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.24.1.37195)
  • AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.24.1.37195)
  • AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.24.1.37195)

Acronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートは、こちらから参照してください。

Acronis Cyber Cloud APIの変更点

Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。

修正済みの問題

このセクションでは、本リリースにおける主な修正点について詳しく説明します。修正された問題の一覧は、リクエストに応じて入手可能です。

Acronis Cyber Protect Cloud

バックアップ

  • [ABR-330402] [設定] > [システム設定] > [不変ストレージ] で不変ストレージを有効にすると、互換性のないAcronis Cyber Infrastructureストレージのバージョンに関するメッセージが、保護コンソールに表示されるべきなのに表示されない。このメッセージは管理ポータルのみに表示される。
  • [ABR-354085] [今すぐ実行] ボタンを介して保護計画を実行すると、フルバックアップの代わりに増分バックアップが生成される場合がある。この問題は、常に完全のスケジュールスキーマで計画が作成され、Cyber ProtectionコンソールのインターフェイスにシンプルなUIモードが有効になっている場合に見受けられる。

共通

  • [PLTFRM-60971] 一部のデータセンターでのパフォーマンス低下。

サイバープロテクションエージェント

  • [ABR-377788] "サイバープロテクションモニターが [情報取得中] ステータスのままになる。"
  • [ABR-379003] WebベースのインストーラでサイバープロテクションMacエージェントをインストールできない。
  • [ABR-321212] 一部の保護ディスクが常にゼロのNTSignatureを返す場合、「ASYNC: フルバリア操作ジョブ」というエラーが発生し、マシン全体のバックアップが失敗する。
  • [ABR-378555] 新規ユーザーが、Files Cloudサービスにオンボーディングできず、使用することができない。
  • [ABR-373704] アップデート前のバックアップが、増分バックアップであるべきなのに、完全バックアップになる。
  • [ABR-377546] サイバープロテクションエージェントでバックアップ計画を設定しようとすると失敗する。
  • [ABR-378022] レプリケーションロケーションに空のバックアップアーカイブがある場合、レプリケーションに失敗する場合がある。
  • [ADP-33016] システムスリープがタイムアウトエラーを引き起こす。

既知の問題と制限事項

バックアップ

  • [ABR-361097] 特殊文字を含む名前でバックアップを作成できるが、そのようなバックアップがネットワークストレージに保存された場合、アクセスできない。
    解決策: アプリケーションが許可していても、バックアップ名に特殊文字を使用しないでください。
  • [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
  • [ABR-375627] メールボックスとOneDriveインスタンスのクラウドツークラウドバックアップで、「BackupStatusを保存できませんでした: [アーカイブサーバー]:」というバックアップエージェントエラーが発生する。
  • [ARC-525] Microsoft 365オブジェクトのクラウドツークラウドバックアップで、「[アーカイブサーバー]: net/http: リクエストがキャンセルされました(ヘッダー待機中にClient.Timeoutを超過しました)」または「バックアップからのデータの読み取りに失敗しました。「msg」: 「コレクションデータのアンマーシャルに失敗しました: 無効なjsonです:」: 予期しないJSON入力の終了」というエラーがまれに発生する。

復元

  • [ABR-367677] OneDriveの復元タスクの処理に非常に時間がかかる。
    解決策:https://kb.acronis.com/content/72506を参照。
  • [ABR-370018] OneDriveの復元タスクが、特定の進捗率で長時間停止したままになる。

既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。