文書の最終アップデート:2023年9月13日
目次
新機能
Advanced Automationの一般的な可用性
Advanced Automationのサービスデスク、時間追跡、請求書発行、契約管理、分析、レポートツールにより、MSPの日常業務を自動化し、業務効率を向上させることができます。また、Advanced Automationは、Acronisやサードパーティのサービスとネイティブに統合できます。
Advanced Automationを有効にすると、月ごとに割り当てられたユーザー数に応じて使用料が請求されます。またAcronisは、Advanced Automationの運用をスムーズに開始するために、有料のオンボーディングサービスも提供しています。このオンボーディングサービスでは以下のサービスを提供します。
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Advanced Automationの基本的なセットアップをサポート。
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パートナーのビジネスプロセス実装をサポートする1対1のコンサルティング。
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Advanced Automationのガイド付きセットアップ - 構成の細やかな調整。
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チームの全ユーザーを対象とする、1時間のライブオンライントレーニング。
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2ヵ月間の使用およびデータ収集の後に提供される、1時間の個別KPI/データレビュー。
価格の詳細については、パートナーサクセスマネージャーにお問い合わせください。
ライセンス
Advanced Automationパックでは以下がご利用いただけます。ユーザーあたり
Acronis Cloud Storageの地理的冗長性
地域の災害やプライマリストレージの障害に対応するバックアップの保護。
- カスタマーレベルでの設定は不要で、簡単に有効化。
- すべてのワークロードを保護。
- 管理不要のターンキーソリューション、単純明快なサポート体制。
サポートチケットの提出を最適化し、迅速な解決を実現
サービスプロバイダーは、サイバープロテクションコンソールから直接サポートチケットの提出に着手して、時間を節約できるようになりました。
診断情報は自動的に収集され、サポートチケットに追加されるため、アクロニスサポートとのインタラクションを減らすことができます。
その結果、サービスプロバイダーは、報告された問題をより迅速に解決できます。
ライセンス
サポートポータルへのアクセスが可能なパートナーにご利用いただけます。
EDRのセキュリティアナリストユーザーロール
- セキュリティアナリストのロールにより、Acronis EDRを補完できます。パートナー側で、Advanced Security + EDRの操作に必要なスキルを持つユーザーに特定の許可とアクセス権を割り当てることができます。
- これによりパートナーは、EDRインシデントの管理に対応するため、より多くのユーザーにアクセスを提供することができるようになります。Acronis Cyber Protect Cloudの他の領域に対する不要なアクセス許可が与えられるのを心配する必要はありません。
ライセンス
Advanced SecurityとEDRパックが必要です。
Azureクラウドストレージへの直接バックアップ
追加のゲートウェイマシンを管理することなく、Microsoft Azureストレージにバックアップを保存。
- Azure上のOAuthベースの認証によるシームレスな初期設定により、許可、アプリケーション登録、ユーザー、ロールなどのAzure固有のプロパティがすべて自動的に構成されます。
- サポートされるAzureストレージアカウントの種類:ストレージv2 + プレミアムブロックblob。
- サポートされるAzure Accessティア:HotおよびCool
ライセンス
ワークロードごとのAdvanced Backupパックで、バックアップをAzureにバックアップまたはレプリケートします。
パッチ管理: 自動パッチ承認
ゼロデイパッチ: 即時かつ完全に自動化されたパッチの配置により、時間のかかる手作業によるテストや承認が不要になります。
- プロセスが自動化されているため、手作業によるパッチテストや承認が不要で、時間を節約できます。
- パートナーは、より効率的にリソースを割り当てることができるため、他の重要なタスクに注力できます。
- 合理化されたワークフローにより、重要なアップデートの配置を迅速に実行できます。
- パートナーの信頼性が向上することで、重要なパッチを手作業で承認するプロセスが簡略化され、遅延が発生するのを防ぎます。
ライセンス
Advanced Managementパックが必要です。
パッチ管理: パッチメンテナンス期間
- パッチの配置における管理が強化され、IT管理者はパッチのインストール期間を制御できるようになりました。これにより、ビジネスニーズ、ユーザーへの影響、システムの可用性に好影響が及びます。
- パッチの適用を事前に定義した時間枠の中に制限することで、サービスの中断を減少させ、重要なビジネス時間内にユーザーやシステムへの影響が生じることを最小限に抑えます。
- メンテナンス計画の強化により、他のメンテナンスタスクの計画とスケジュール策定が可能になり、より効率的にアクティビティをアップデートし、リソースの利用を最適化しながら競合を回避することができます。
ライセンス
Advanced Managementパックが必要です。
Advanced Disaster Recovery向けのHIPAAコンプライアンス
米国を拠点とするパートナーは、保護された医療情報(PHI)を扱う医療機関にAcronis Advanced Disaster Recoveryを販売できるようになりました。
ライセンス
Advanced Disaster Recoveryパックが必要です。
物理サーバーへの自動フェールバック
- ダウンタイムが数時間/数日から数分に短縮されるため、カスタマーの業務における混乱を最小限に抑制。
- デルタ変更のみが転送されるため、Acronis Cloudからローカルサイトへのデータ転送時間が短縮。
- 統合されたコンソールとヒント付きのガイドで、フェールバックプロセスの管理を簡素化。
ライセンス
Advanced Disaster Recoveryパックが必要です。
Microsoft 365コラボレーションアプリセキュリティ
M365 OneDrive、SharePoint、Teams上のすべてのアップロードされたファイルと変更されたファイルをスキャンし、コンテンツを媒介とするサイバーセキュリティ攻撃を検出します。
- 既知のマルウェア
- ランサムウェア
- ゼロデイマルウェア
- ファイル中の不審なURL
- アーカイブに埋め込まれた脅威
ライセンス
Advanced Email Securityパックが必要です。
Linuxディストリビューション向けの拡張されたウイルス対策およびマルウェア対策のサポート
以下のLinuxディストリビューションのカスタマーは、Acronisのウイルス対策およびマルウェア対策ソリューションによる保護をご利用いただけます:
- Red Hat 9.x
- Ubuntu 22.04, 22.10
- Debian 11.x
- openSUSE Leap 15.x
ライセンス
Advanced Securityパックが必要です。
Synologyエージェント:DSM 7.xのサポート
既にサポートされているSynology DSM 6.xに加え、Synology Disk Station Manager(DSM)バージョン7.xで動作するSynology NASデバイスの保存データについても、ネイティブのデータ保護が利用できるようになりました。
ビルトインのコンテンツ検出ツール:シンガポールの個人識別情報(PII)
シンガポールの個人識別情報をビルトインのコンテンツ検出リストに取り込むことで、シンガポールのエンドカスタマーが保有するワークロードに対するAdvanced DLPの互換性を確保。
- シンガポール独自の個人識別情報は、Advanced DLPエンジンによって検出されます。
- シンガポールの現地名、住所、ID/パスポート/運転免許証番号、電話番号、銀行口座番号を検出します。
- 現在利用しているコンテンツ検出用の論理記述を活用できます。
- 詳細については、こちらの文書を参照してください。
ライセンス
Advanced DLPパックが必要です。
MSPによるカスタマイズ可能な機密データ分類ルール
特定の機密ファイルタイプの不正転送を防止するルールでDLPポリシーをカスタマイズすることで、エンドカスタマーのワークロードからデータ漏洩が発生するリスクを低減します。以下のコンテンツグループタイプを使用し、セルフカスタマイズされた分類で新しいDLPポリシールールを作成できます:キーワード、パターン、複合。
- キーワード - 大文字・小文字の区別、単語/フレーズの完全一致、キーワードの数などのオプションを使用して、キーワードまたはフレーズで検出します。
- パターン - Perlベースの正規表現による検出で、条件一致、完全一致、一致回数数のカウントが可能です。
- 複合 - 異なるコンテンツグループの組み合わせを複数の論理演算子で検出します。
- 作成したカスタムコンテンツグループのグループを他のカスタマーにエクスポート/インポートします。
フォルダ共有のFiles Cloudグループ
共有グループでは、特定グループのユーザーと繰り返しファイルを共有するためのショートカットが提供されます。このリリースでは、フォルダも共有できるようになっています。
- テナントユーザーとしてフォルダを共有する場合、どのユーザー(テナントユーザーまたはゲストユーザー)がどのような種類のアクセス権を取得するか、またそのアクセス権と許可がいつ、どのように変更されるかを管理できます。
- フォルダの内容を共有することにより、文書やファイルの一元的なソースとともに、安全で管理されたコラボレーションが可能になります。
- フォルダを共有すると、コンテンツを共有するために指定した各ユーザーに招待状を含むEメールが送信され、それらのユーザーはいつでもアクセス権を受け入れたり、取り消したりできるようになります。またフォルダの所有者には変更が通知されます。
ライセンス
Files Sync & Share
IBM QRadarとの統合
IBM QRadarスイートでは、エンドポイントセキュリティ(EDR、XDR、MDR)、ログ管理、SIEM、SOARの統合製品が提供され、そのすべてで共通のユーザーインターフェイスが利用できます。
IBM QRadarとの統合により、MSPは他のベンダーからのアラートやインシデントに加えて、AcronisのアラートをSIEMソリューションでトラックできるようになります。これにより、インシデント応答が効率化され、MSPのSLAが向上します。
ライセンス
Acronis Cyber Protect Cloud - 誰でも利用可能です。
アップデート済みコンポーネント
サイバープロテクションエージェント
Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.36343)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.36343)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.36343)
Acronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートは、こちらから参照してください。
Acronis Cyber Cloud APIの変更点
Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、本リリースにおける主な修正点について詳しく説明します。修正された問題の一覧は、リクエストに応じて入手可能です。
セキュリティ
このリリースで修正されたセキュリティ上の問題については、https://security-advisory.acronis.com/updates/UPD-2309-3820-3c2bを参照してください。
Acronis Cyber Protect Cloud
- [ABR-368330] サイバープロテクションエージェントのアップデートが、「フォルダ C:\ProgramData\Acronis\ は非管理者ユーザーによって作成されました」というエラーにより失敗する。
- [ABR-369664] ブータブルメディアでの復元中にクラウドストレージ上のバックアップファイルを参照しようとすると、「選択したロケーションにバックアップされたデータがありません」というメッセージが表示される。
- [ABR-365395] SharePointのバックアップアーカイブを参照して復元する際、一部のフォルダが表示されない。
- [ABR-364886] XFSイメージを使用するファイルまたはフォルダの復元が、「ファイルが破損しています」というエラーにより失敗する。
- [ABR-370195] サイバープロテクションコンソールからプロテクションエージェントを削除できない。
- [ABR-371370] Digicertルート証明書のインストールに失敗し、サイバープロテクションエージェントの自動アップデートに失敗する場合がある。
- [AMP-20034] Cyber Protectの定義が正しくアップデートされず、サイバープロテクションサービスが正しく動作しない場合がある。
- [ABR-372504] バックアップタスクが保護計画のスケジュールよりも頻繁に実行される。
- [AMP-4580] Windows 10ワークロードをWindows 10 20H2にアップデートすると、サイバープロテクションエージェントが欠落する。
既知の問題
- [ABR-370018] [ABR-367677] OneDriveの復元タスクの処理に非常に時間がかかる。
- [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
- [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
- 解決策:アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。
既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。