文書の最終アップデート:2023年8月22日
目次
新機能
Advanced Automationの一般的な可用性
Advanced Automationのサービスデスク、時間追跡、請求書発行、契約管理、分析、レポートツールにより、MSPの日常業務を自動化し、業務効率を向上させることができます。また、Advanced Automationは、Acronisやサードパーティのサービスとネイティブに統合できます。
Advanced Automationを有効にすると、月ごとに割り当てられたユーザー数に応じて使用料が請求されます。また、Advanced Automationの運用をスムーズに開始するために、オプションで有料のオンボーディングサービスも提供されています。このオンボーディングサービスでは以下のサービスを提供します。
- Advanced Automationの基本的なセットアップをサポート。
- パートナーのビジネスプロセス実装をサポートする1対1のコンサルティング。
- Advanced Automationのガイド付きセットアップ - 構成の細やかな調整。
- チームの全ユーザーを対象とする、1時間のライブオンライントレーニング。
- 2ヵ月間の使用およびデータ収集の後に提供される、1時間の個別KPI/データレビュー。
- 価格の詳細については、パートナーサクセスマネージャーにお問い合わせください。
ライセンス
Advanced Automationパックでは以下がご利用いただけます。ユーザーあたり
ワークロード単位のライセンスモードにおける、Google Workspaceバックアップのための無制限ストレージ
- AcronisライセンスとGoogleライセンスを連携させることで、AcronisパートナーによるGoogle Workspaceバックアップサービスのセールスプロセスを効率化します。
- ユーザーのメールボックスまたはGoogle Driveが保護対象となっている場合、ライセンス(Acronisによる課金対象)が使用されます。
- 変動料金のコンポーネントを除去することで、Google Workspaceバックアップに関連する請求書発行の問題を軽減します。
- Team Driveは課金対象ではありません*。
- Acronisによる保護対象ではないワークロードのバックアップで消費されるストレージについては、課金されません。
*大規模ボリュームのデータには、公正使用ポリシーが適用される場合があります。
ライセンス
標準製品の一部として利用可能:ワークロードあたり
ボトルネック検出アナライザ
ボトルネック検出アナライザにより、バックアップの作成速度に最も大きな影響を与えるインフラストラクチャのコンポーネントを自動的に特定できます。これにより、Acronisパートナーおよびカスタマーがバックアップおよび復元のパフォーマンス問題の調査に費やす時間を短縮できます。
ボトルネック検出アナライザーを使用することで、Acronisパートナーおよびカスタマーは以下のことが可能になります:
- バックアップ/復元に時間がかかる問題のトラブルシュート。
- バックアップ環境におけるパフォーマンス改良に必要な要素(ネットワーク/ディスク/CPU/RAM)を特定。
技術詳細
- バックアップパフォーマンスアナライザは、アプリケーションエージェント(SQL/Exchange/MySQLエージェントなど)を除くすべてのプロテクションエージェントで動作し、TIBXバックアップ形式をサポートします。
- 特定されたボトルネックに関する問題(以下の問題など)の詳細は、バックアップアーカイブを含む各オペレーションの「アクティビティ詳細」画面で確認できます:
- バックアップと復元。
- オフホストデータ処理: バックアップのレプリケーションまたはVMへの変換。
ボトルネック箇所は処理開始から約1分後に表示され、リアルタイムでアップデートされます。
ライセンス
標準製品の一部として利用可能:ギガバイト単位またはワークロード単位
機能統合
N-able N-centralの統合2.0
この統合のリリースでは以下の機能が提供されます。
- カスタマープロビジョニングの効率が向上し、N-able N-centralを使用する新規パートナーのオンボーディングを簡単に実行。
- N-Centralネイティブの自動ダッシュボードと問題修正ツールを使用することで、Acronisワークロードの監視ワークフローを集中管理および標準化し、処理効率を向上。
以下の処理を実行できるようになりました:
- N-able N-centralのすべてのカスタマーまたは選択した顧客をAcronisの新しいカスタマーテナントにプロビジョニング。
- N-able N-centralのカスタマーを既存のAcronisカスタマーのテナントにマッピング。
- N-able N-centralの可用性に基づき、カスタマーテナントの自動同期を有効化。
- Acronisのステータスを監視し、デバイスのカスタムプロパティを使用してN-able N-centralでの問題修復を自動化。
ライセンス
標準製品の一部として利用可能:ギガバイト単位またはワークロード単位
ConnectWise Asio統合2.2
この統合のリリースでは以下の機能が提供されます。
- 自動化を導入し、複数のインターフェースにおける手動でのチケット発行タスクを削減することで、MSPエンジニアの業務効率を改良。
- Linuxワークロードのサポートを追加することで、ソリューションの価値を向上。
以下の処理を実行できるようになりました:
- ConnectWise AsioでAcronisアラートの拡張リストを処理。
- 関連するアラートが閉じられた時点で、チケットを自動的に削除。
- ConnectWise Asio経由でLinuxデバイスにAcronisエージェントを配置。
ライセンス
標準製品の一部として利用可能:ギガバイト単位またはワークロード単位
macOSのバージョン10.10、10.11、および10.12のサポートを終了
2023年7月にリリースされたAcronis Cyber Protect Cloud 23.07から、以下のmacOSバージョンのサポートを終了しました。
- OS X 10.10 Yosemite
- OS X 10.11 El Capitan
- macOS 10.12 Sierra
サイバープロテクションエージェント
Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.36170)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.36170)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.36170)
Acronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートは、こちらから参照してください。
Acronis Cyber Cloud APIの変更点
Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、本リリースにおける主な修正点について詳しく説明します。修正された問題の一覧は、リクエストに応じて入手可能です。
セキュリティ
このリリースで修正されたセキュリティ上の問題については、https://security-advisory.acronis.com/updates/UPD-2308-cfac-0298を参照してください。
Acronis Cyber Protect Cloud
- [ABR-370984] 削除されたMicrosoft 365またはGoogle Workspaceリソースがサイバープロテクションコンソールから削除されず、シートクォータを使用し続ける。このような項目のバックアップが失敗する。
- [ABR-369953] Webサイトのバックアップがキューに入ったまま、「タスクのタイムアウトの期限が切れました」というエラーにより失敗する。タスクの処理を実行するエージェントにアクセスできません」というエラーで失敗する。
- [ABR-358987] network-isolation-unitのオフライン状態が、[アクティビティ] タブに表示されない。
- [CI-24332] テナントの請求書発行計画が変更されると、自動的に二要素認証が有効になる。
- [PLTFRM-54774] Ethereumの公証が「保留中」ステータスのままになるか、失敗する。公証済みファイルをダウンロードできない。
- [PLTFRM-55765] 管理コンソールで、テナントのリストが長すぎる場合、パートナーユーザーがカスタマーのテナントを参照できない。
- [ABR-370695] Microsoft 365 SharePointのバックアップと検出が、「i/oタイムアウト」というエラーにより失敗する。
- [ABR-368627] ストレージに問題がある状況において、C2Cバックアップが「予期しないJSON入力の終了」という不明瞭なエラーにより終了する。
- [ABR-371501] Microsoft 365のバックアップがトークン関連のエラーで失敗する。ログに複数のEOFエラーが含まれる。
- [ADP-26996] エージェントがインストールされているマシンでnetwork-isolation-unit.exeが正常に実行されていない場合、Acronis Cyber Protectエージェントが応答しなくなる。
-
[AMP-19036] URLフィルタリングで偽陽性の検出が発生する。
既知の問題
- [ABR-368330] サイバープロテクションエージェントのアップデートが、「フォルダ C:\ProgramData\Acronis\ は非管理者ユーザーによって作成されました」というエラーにより失敗する。
- 解決策:(https://kb.acronis.com/content/71331を参照)。
- [ABR-367677] OneDriveの復元タスクの処理に非常に時間がかかる。
- 解決策:(https://kb.acronis.com/content/72506を参照)。
- [ABR-366961] OneDriveの増分バックアップの進捗率が10%で停止したままになる。または完全バックアップよりも時間がかかる。
- 解決策:影響を受けるOneDrive用に別の計画を作成し、最初からバックアップを開始する。
- [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
- [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
- 解決策:アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。
- [ABR-349849] パートナー管理者のユーザーがPSTファイルをダウンロードして、Microsoft 365メールボックスに復元するためのリンクをクリックすると、「リンク期限切れ」というメッセージが表示される。
- 解決策:復元したいテナントにカスタマー管理者としてログインしリンクをクリックすると、そのテナントのPSTファイルが開く。
既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。