Acronis Cyber Cloud 21.01リリースノート
リリース日:2021年1月
概要
今回のアップデートリリースでは、 Acronisのクラウドソリューションの機能が強化され、前のリリースで見つかった問題が修正されました。
新機能
Acronis Cyber Protect
- 新しいウィジェット「ハードウェアの変更」
ハードウェアインベントリレポートに、「ハードウェアの変更」という新しいテーブルウィジェットが追加されます。これはダッシュボードで利用できるようになります。
- ウィジェットには、選択した期間(1日/7日/30日/当月)におけるデバイスとそのハードウェアに生じた変更(新しいハードウェア、変更されたハードウェア、削除されたハードウェア)が表示されます。
- このウィジェットは、サイバープロテクションコンソールと管理ポータルで利用できます。
- 新しいウィジェット「ソフトウェアの概要」
ソフトウェアインベントリレポートに、「ソフトウェアの概要」という新しい積み上げグラフウィジェットが追加されます。これはダッシュボード上で利用できるようになります。
- このウィジェットは、指定された期間(7日/30日/当月)における、カスタマーデバイス上の新しいアプリケーション/更新されたアプリケーション/削除されたアプリケーションの数に関する統計を表示します。
- このウィジェットは、サイバープロテクションコンソールと管理ポータルで利用できます。
- サイバープロテクションコンソールのデバイスグリッドにおけるサービスクォータの確認と管理
数百におよぶデバイスを管理しているサービスプロバイダーは、デバイスグリッドにより複数のデバイスのサービスクォータを管理できるようになりました。これにより、デバイスの詳細を個別に確認する必要がなくなります。
- 複数のデバイスに割り当てられたサービスクォータを確認する
- 複数のデバイスのサービスクォータを変更する
- システム情報の一部であるパフォーマンスログの収集
Windows Performance KitがインストールされているWindowsで、利用可能(Windows 10の場合、Windows Performance Kitはデフォルトでインストール済み)です。
管理ポータルとプラットフォームコア
APIの変更点
詳細については、専用のAPI変更ログ文書を参照してください。
アップデート済みコンポーネント
Acronisサイバープロテクションエージェント
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(バージョン15.0.26226)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(バージョン15.0.26226)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(バージョン15.0.26226)
こちらからAcronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートを個別に確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、今回のアップデートで修正済みの問題について説明します。
Acronis Cyber Protect
Acronisサイバープロテクションエージェント
- [ABR-302032] 最終バックアップ日が過去の日付になっている。
- [ABR-242837] クラウドストレージのクォータを超過した場合、バックアップスライスを削除できない。
- [ABR-281265] ボリューム名にコロンがあるため、「URIが無効です」というメッセージにより復元が失敗する。
- [KERNEL-10455] Windows Server 2016にエージェント(9.0)をインストールした後、特定の状況でBSOD(ブルースクリーンエラー)が表示される。
- [ABR-301703] リアルタイムのウイルス対策保護機能が含まれないエディションを利用しているカスタマーのトレイモニターに「リアルタイムウイルス対策保護: OFF」という通知が表示される。
- [ARC-288] エージェントをバージョン15.0.23147からバージョン15.0.24600にアップデートすると、ファイルレベルのバックアップの完了までに2倍から3倍の時間を要する。
- [ABR-294310] エージェント上で資格情報が失われた場合、「バックアップ前のクリーンアップ」オプションを有効にした保護計画が失敗する。
共通
- [ABR-291943] マシンが散発的にオフラインになる。
- [ABR-301067] 無効化された保護計画がスケジュールに従って引き続き実行される。
- [PLTFRM-10226] パスワードにセミコロンが含まれている場合、マシンを登録できない。
- [ABR-303213] EU2データセンターでサイバープロテクションコンソールへのログインに失敗する。
- [ABR-300375] 「計画」列に存在しない保護計画が表示される。
- [ABR-300834] C20.10の保護計画をインポートして編集した後、ファイルバックアップではなくディスクバックアップが作成される。
- [ABR-299904] Firefox 83.0でブータブルメディアをダウンロードすると、「バックエンドサービスへの接続が失われました」というエラーが返される。
- [ABR-302943][PLTFRM-25323] 保護計画がスケジュールに従って実行されない。
- [ABR-300031] 保護計画の編集中に、「バックアップ対象のアイテム」が選択されない。
- [ABR-294080] エージェントの更新後、Pleskの拡張機能でバックアップサービスが利用できない。
- [ABR-252829][ABR-263271] ステータス別の並べ替えに一貫性がなく、予測できない方法で結果が混在する。
サイバープロテクション
- [KERNEL-9248] file_protector.sysにより大量のメモリが消費される。
- [ADP-12117] 「次回のウイルス対策スキャン」に誤った時間が表示される。
- [ADP-12151] 一時ファイルのサイズが、temp_file_limitの値を超過している場合、「スライスのスキャンに失敗しました。スライスのスキャン完了 X 内部サーバーエラー」というエラーにより、マルウェアのスキャンが失敗する。
- [ADP-12329] 偽陽性のアラートメッセージが生成される。
- [ADP-12194] アクティビティ「バックアップをスキャンしてマルウェアを発見する」が、長時間の動作の後にスタックする。
- [PLTFRM-25346] #CyberFitスコアで、マルウェア対策保護を検出できない。
ダッシュボードとレポート
- [ADP-11917] 運用レポートを添付したEメールに、選択したカスタマイズの配色が適用されない。
- [ADP-12172] Acronis Cyber Cloudをバージョン20.12にアップデートすると、「日次のアクティビティ」レポートが空になる。
ディザスタリカバリ
- [DRAAS-21665] ネットワークドライバーがインストールされないため、Windows 2019 Datacenter Coreが常にセーフモードで起動する。
Google Workspace
- [ABR-303275] カレンダーのバックアップ中に、Gmailのバックアップがクラッシュする。
- [PLTFRM-25374] 「Google ドライブに保存されているファイルのリストを取得できませんでした: '[Archive Server]: セッションの再開 : [Archive Server]: ストレージリクエストタイムアウト」というエラーにより、Googleドライブのバックアップに失敗する。
Microsoft 365
- [ABR-303675] 進捗状況がレポートされていないため、OneDriveのバックアップに失敗する。
仮想環境
- [ABR-286801] Microsoft Hyper-V 2012 R2のバックアップから仮想マシンを実行すると、「Error 0x40017:ファイルをロックできませんでした。セグメントはすでにロック解除されています」というエラーにより失敗する。
管理ポータルとプラットフォームコア
- [PLTFRM-25136] 登録済みだったユニットを削除した後、デバイス一覧からマシンを削除できない。
- [PLTFRM-25345] エラー500により、エディションの切り替えが失敗する。
- [PLTFRM-25502] Acronis Cyber Infrastructureのストレージ使用量合計が、ギガバイトまたはテラバイトではなく、バイト(測定単位指定なし)で表示される。
- [PLTFRM-25613] ロケーションまたはインフラストラクチャの選択でユーザーが無効なドロップダウンをクリックすると、「プロパティ ItemClick を読み込めません」というエラーが表示される。
既知の問題と制限事項
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題および可能な場合はその回避策について説明します。
Acronis Cyber Protection
共通
- [PLTFRM-18969] Hyper-V エージェントとローカルエージェントがインストールされている場合に、ワークステーションオペレーティングシステムのマシンで Microsoft SQL を保護できない。
- [ABR-255521] Microsoft Office 365 リソースの合計実行数と成功実行数がゼロになる。
- [ABR-240431] テナントのクラウドストレージのクォータを超えた場合であっても、「クラウド」バックアップ先に既存の保護計画を適用することができるが、実行時に失敗する。
- [ABR-228827] データリカバリ(Web Restore)コンソールを介して一部のバックアップが削除された場合、サービスコンソールが更新されるまで、バックアップロケーションを参照している間、その変更がサービスコンソールに反映されない。
- [ABR-196710] バックアップロケーションとして同じ名前の異なるネットワーク共有が登録されている場合(共有ローテーションシナリオ)、ネットワーク共有使用のバックアップロケーションが複製される。
- [ABR-189620] 「アクティビティサマリー」ウィジェットが、定義された日付「範囲」スコープ外のアクティビティを表示する(超過アクティビティが表示される可能性がある)。
- [ABR-184900] 重複除外が有効になっているネットワーク共有に保存されたバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況が報告されない。
- [ABR-183764] ネットワークロケーションを削除および再追加した後、すべての仮想マシンバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況がアップデートされない。
- [ABR-182313] ローカル接続のストレージ(LAS)を新しいVMwareエージェント(仮想アプライアンス)へ再接続した後にローカルバックアップ使用サイズが複製される。
- [ABR-178648] 前のアップデートが中断されると、インストーラが古いライブラリの削除/アップデートを行なわない。
- [ABR-154655] 保護計画が警告を伴って完了しても、「バックアップ正常終了」状態となる可能性がある。それでもアラートおよびアクティビティは計画の状態を正しく表示する。
- [ABR-113452] 既存の保護計画を取り消さずにマシンを異なるアカウントで再登録すると、その計画が予想外に実行を続ける可能性がある。
Backup
- [ABR-115270] ファイルレベルのバックアップの「[全プロファイルフォルダ]」テンプレートがカスタムプロファイルパスをサポートしていない。
- [ABR-87244] ネイティブ重複除外が有効化されたNTFSボリュームにおけるディスク/ボリュームのバックアップからのファイルレベルの復元が機能しない。
復元
- [ABR-190404] バックアップが複数の個別のファイルに分かれていると(マルチボリューム)、「LSR」ツールで作成した大規模復元バックアップからの復元ができない。
- [ABR-183082] 幾つかのXFSファイルシステムボリュームを有するLinuxマシンの復元が完了し、「ブートローダー構成を処理できませんでした」という警告が出る。警告にもかかわらず、マシンは起動できる。
- [ABR-158677] ブータブルメディアを使用したVMware Workstation 仮想マシンへのイメージの復元後、「Intel(R) 82574L ギガビットネットワーク接続」NICがWindows 10に正しく認識されない。
- [ABR-129075] サービスコンソールを介したファイルレベルの復元中にバックアップ内のフォルダを参照すると、フォルダに多くの要素が含まれている場合、種類で並べ替えた後のリストに一部の子フォルダが表示されないことがある。フォルダのすべての項目を表示するには、親フォルダのコンテンツ全体を読み込んだ後にソートを実行するために、下にスクロールする必要がある。
- [ABR-127666] ファイル/フォルダがソースデバイスから削除され、これらのファイルを含むバックアップが保持中に既にクリーンアップされている場合でも、クラウドに保存されたバックアップからのファイル/フォルダの復元が引き続き可能な場合がある。
アプリケーション
- [ABR-162925] データベースがマウントポイントに位置していると(データベースパスが別の場所へリダイレクトされる)、アプリケーションアイテム(データベースおよび/またはメールボックス)をアプリケーション アウェア型のマシン全体のバックアップから復元できない。
- [ABR-74984] アプリケーションレベルの保護計画だけが適用されたマシンでは「次回のバックアップ」時刻が表示されない。
macOS
- [ABR-207057] macOSでブルガリア語がサポートされていないため、「HD復元」メニュー(Mac用ブータブルメディア)にブルガリア語がない。
- [ABR-141823] HFS+からAPFSへの変換で、Mac OS Xから10.13 High Sierraを更新した後に、保護計画でバックアップ項目が正しくない(一部のバックアップ項目が見つかりません)。
- [ABR-137886] Apple RAID構成のMacのバックアップが失敗し、「『固定ボリューム』テンプレートの処理中にボリュームが見つかりませんでした」エラーが表示される。Apple RAIDはサポート対象外。
仮想環境
管理ポータルとプラットフォームコア
Build Path - Where the CHM file is located