Acronis Cyber Cloud 20.12リリースノート
リリース日:2020年12月
概要
今回のアップデートリリースでは、 Acronisのクラウドソリューションの機能が強化され、前のリリースで見つかった問題が修正されました。
新機能
Acronis Cyber Protect
Notary
- 電子署名API
- 電子署名プロセスを開始可能:
- サードパーティシステムから文書をアップロード。
- 公証により文書に電子署名。
- 署名済み文書と署名証明書をサードパーティシステムにエクスポート可能。
- 作成される署名済みファイルの生成と公証。
ConnectWise Manageの統合
管理ポータルとプラットフォームコア
APIの変更点
詳細については、専用のAPI変更ログ文書を参照してください。
アップデート済みコンポーネント
Acronisサイバープロテクションエージェント
- Acronis Cyber Protection Windowsエージェント(バージョン15.0.26077)
- Acronis Cyber Protection Macエージェント(バージョン15.0.26077)
- Acronis Cyber Protection Linuxエージェント(バージョン15.0.26077)
こちらからAcronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートを個別に確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、今回のアップデートで修正済みの問題について説明します。
Acronis Cyber Protect
Acronisサイバープロテクションエージェント
- [ABR-297683] Acronisサイバープロテクションエージェントをアップデートすると、すべてのウィンドウの上部にトレイモニタが表示される。
- [ABR-298577] Acronis Managed Machine Service(MMS)のクラッシュにより、インストール後にエージェント15.0.24647を登録できなかった。
- [ABR-266842] ビルド12.5.21780のアップデート後、[設定] > [エージェント] タブに2個のインスタンスが表示されている。
- [ABR-297965] 「127.0.0.1ポート9999への接続に失敗:接続が拒否されました」というエラーが表示され、バックアップに失敗する。
- [ABR-216400] ポート9850が他の何らかのアプリケーションにより使用されている場合、「ネットワークモジュールの初期化に失敗しました」というエラーが表示されて、Acronis Managed Machine Service(MMS)を起動できないため、エージェントを登録できない
- [ABR-289472] 「管理対象のマシンサービスの再起動により操作は予期せずに終了しました」という警告が表示され、バックアップが終了する。
アプリケーションの保護
- [ABR-297679] 「バックアップ対象がありません」というエラーが表示され、Microsoft SQLのバックアップに失敗する。
ブータブル メディア
- [ABR-297119] ライブオペレーティングシステムのネットワーク設定が複雑なため、再起動による復元に失敗した。
共通
- [ABR-263271] ステータスによる検索で間違った結果を取得した。ステータスによる検索では、直近のアラートステータスが重大度アラートステータスの代わりに使用される。
- [ABR-275381] ユーザーが無効化されている場合、「ステータスコード 422 によりリクエストは失敗しました」というステータス不明エラーが表示され、新しい計画の適用に失敗した。
- [ABR-297101] エージェントが存在しないため、仮想マシンのレプリカを削除できなかった。
- [ABR-301304] [今すぐ実行] ボタンがすべてのデバイスでグレイアウトされる。
- [ABR-284520] 特定の状況下で、保護のステータスが間違って表示される。
- [ABR-284843] フォルダのみがチェックされる場合、[ダウンロード] オプションがグレイアウトされる。
- [ABR-297686] リカバリウィザードで [復元先] をクリックしても、選択するオンラインエージェントが表示される。
- [ABR-300287] 検索パラメータが有効化されている場合に、ソートが機能しない。
- [ABR-300202] 既存の保護計画の修正を試みた際、エージェント 12.5.16327からのアップデート後にAMSサービスがクラッシュした。
- [ABR-296656] 「接続が失敗しました。」というエラーが表示され、サイバープロテクションコンソールへのログインに失敗した。
- [ABR-296385] 特定の状況下では保護計画の配置に失敗する。
- [ABR-278987] ドメインアカウント以外の資格情報が受信されたため、マシン全体の保護計画とMS Exchangeバックアップに失敗する。
- [ARC-271] 「入出力エラー」が表示され、バックアップに失敗する。
- [ABR-300631] 操作レポートのバックアップステータスが「不明」と表示される。
- [ABR-300831] Acronis Cyber Cloud 20.10から保護計画をインポートおよび実行した後、バックアップに失敗する。エラーメッセージ「アーカイブには、別の種類のバックアップがあるため、指定された種類のバックアップは作成できない」。
- [DF-2544] バックアップの参照を試みると、「このバックアップはまだカタログ化されていないため、検索を利用できません」という警告メッセージが表示される。
- [AUK-4429][ABR-300243] 表示されるバックアップサイズがWeb Restoreコンソールとサイバープロテクションコンソールとで異なる。
- [ABR-267054] 不明なエラーメッセージ「バックアップが開始しませんでした」が修正された。
- [ABR-225286] 不明なエラーメッセージ「tcp_connect() で接続に失敗しました」が修正された。
- [ABR-296560] 不明なエラーメッセージ「タイムアウトしたためネットワーク接続が失敗しました」が修正された。
- [ABR-296557] 不明なエラーメッセージ「ストレージのクォータが超過しています。これ以降のバックアップは失敗します」が修正された。
- [ABR-297997] 不明なエラーメッセージ「Windows エラー:(0x80070544)要求されたベリファイ情報クラスが無効です」が修正された。
- [ABR-297286] 不明なエラーメッセージ「予期しないマシンの再起動またはサイバー保護エージェントプロセスの終了により、バックアップは失敗しました」が修正された。
- [ABR-297948] 不明なエラーメッセージ「ネットワーク接続に失敗しました」が修正された。
- [ABR-297280] 不明なエラーメッセージ「操作はユーザーによってキャンセルされました」が修正された。
- [ABR-297969] 不明なエラーメッセージ「127.0.0.1 ポート 9999 への接続に失敗:接続が拒否されました」が修正された。
サイバープロテクション
- [AAP-4435] 偽陽性アラートがActive Protectionから受信される。
- [AMP-3925][ADP-11395] サイバープロテクションモジュールがマシンのリソースを過剰に使用する。
ダッシュボードとレポート
- [ADP-11494] 特定の状況下で、日単位の操作レポートがスケジュール通りに配信されない。
- [ADP-11319] ディスク状態ステータスダッシュボードにアクセスした際に、「予期せぬエラーが発生しました」というブラウザリダイレクトエラーが起きた。
- [ADP-11891] 保護ステータスによるフィルタリングが「デバイス」ウィジェットで正しく機能しない。
ディザスタリカバリ
- [DRAAS-21451] ディザスタリカバリのテストにより、ネットワークインターフェースを持たない仮想マシンが作成される。
- [DRAAS-21562] 静的IPアドレスによるフェールオーバーのテストが失敗する。
Linux
- [ABR-294234] SnapAPIカーネルモジュールが、システムで動作しているカーネル2.6.32-954.3.5.lve1.4.80.el6.x86_64にロードされない。
- [ABR-269486] バージョン12.5.12420からバージョン12.5.22210にエージェントをアップデートした後、「アップストリームトークンを取得できませんでした」というエラーメッセージが表示され、復元に失敗する。
Microsoft 365
- [PLTFRM-24134] Microsoft 365のアイテムのバックアップが0%で停止する。
- [PLTFRM-25094] Microsoft 365のアイテムのバックアップスケジュールがランダムにスキップされる。
- [ABR-289775] アーカイブされたMicrosoft Teamsのバックアップがエラー403で失敗する。
- [ABR-294692] Microsoft SharePoint Onlineの複数のアイテムが復元ポイントで見つからない。
- [ABR-297975] 「2 つの異なるサイトを 1 つのロケーションにバックアップしようとしています。システムが 1 つのロケーションに書き込めるのは 1 つのサイトのデータだけです」というエラーが表示され、Microsoft SharePoint Onlineのバックアップに失敗する。
- [ABR-300755] 「バックアップエージェントエラー: 『エージェントがクラッシュしました』」というエラーが表示され、Microsoft OneDriveのバックアップに失敗する場合がある。
- [ABR-297211] Microsoft SharePoint Onlineのバックアップに成功すると、「変更イベントリスト/復元の処理に失敗しました」という警告が表示される。
- [ABR-299903] Microsoft 365で、ローカライズされた説明に不備があるという内容のアラートが派生する。
仮想環境
- [ABR-294216] VMware vSphere 6.5にリストアされた仮想マシンのブート順がBIOSで変更できない。
- [ABR-283194] VMware vSphere 6.7仮想マシンを独立ディスクにレプリケートする際、空の警告メッセージが表示される。
管理ポータルとプラットフォームコア
- [PLTFRM-23593] URLがブランド化されているテナントからのユーザーが、ブランド化された親URL経由(またはダイレクトDC URL)でログインできない。
- [PLTFRM-25096] 無効化されたテナントにリソースをリリースできない。
Files Sync & Share
- [ASRV-10018] File Sync & Share ウェブインターフェースからファイルのアップロードまたはファイルへのアクセスを行うと、「ファイルシステムリポジトリに到達できません」というエラーメッセージが表示される。
既知の問題と制限事項
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題および可能な場合はその回避策について説明します。
Acronis Cyber Protection
共通
- [PLTFRM-18969] Hyper-V エージェントとローカルエージェントがインストールされている場合に、ワークステーションオペレーティングシステムのマシンで Microsoft SQL を保護できない。
- [ABR-255521] Microsoft Office 365 リソースの合計実行数と成功実行数がゼロになる。
- [ABR-240431] テナントのクラウドストレージのクォータを超えた場合であっても、「クラウド」バックアップ先に既存の保護計画を適用することができるが、実行時に失敗する。
- [ABR-228827] データリカバリ(Web Restore)コンソールを介して一部のバックアップが削除された場合、サービスコンソールが更新されるまで、バックアップロケーションを参照している間、その変更がサービスコンソールに反映されない。
- [ABR-196710] バックアップロケーションとして同じ名前の異なるネットワーク共有が登録されている場合(共有ローテーションシナリオ)、ネットワーク共有使用のバックアップロケーションが複製される。
- [ABR-189620] 「アクティビティサマリー」ウィジェットが、定義された日付「範囲」スコープ外のアクティビティを表示する(超過アクティビティが表示される可能性がある)。
- [ABR-184900] 重複除外が有効になっているネットワーク共有に保存されたバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況が報告されない。
- [ABR-183764] ネットワークロケーションを削除および再追加した後、すべての仮想マシンバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況がアップデートされない。
- [ABR-182313] ローカル接続のストレージ(LAS)を新しいVMwareエージェント(仮想アプライアンス)へ再接続した後にローカルバックアップ使用サイズが複製される。
- [ABR-178648] 前のアップデートが中断されると、インストーラが古いライブラリの削除/アップデートを行なわない。
- [ABR-154655] 保護計画が警告を伴って完了しても、「バックアップ正常終了」状態となる可能性がある。それでもアラートおよびアクティビティは計画の状態を正しく表示する。
- [ABR-113452] 既存の保護計画を取り消さずにマシンを異なるアカウントで再登録すると、その計画が予想外に実行を続ける可能性がある。
- [ABR-252829][ABR-263271] ステータス別の並べ替えに一貫性がなく、予測できない方法で結果が混在する。
Backup
- [ABR-115270] ファイルレベルのバックアップの「[全プロファイルフォルダ]」テンプレートがカスタムプロファイルパスをサポートしていない。
- [ABR-87244] ネイティブ重複除外が有効化されたNTFSボリュームにおけるディスク/ボリュームのバックアップからのファイルレベルの復元が機能しない。
復元
- [ABR-190404] バックアップが複数の個別のファイルに分かれていると(マルチボリューム)、「LSR」ツールで作成した大規模復元バックアップからの復元ができない。
- [ABR-183082] 幾つかのXFSファイルシステムボリュームを有するLinuxマシンの復元が完了し、「ブートローダー構成を処理できませんでした」という警告が出る。警告にもかかわらず、マシンは起動できる。
- [ABR-158677] ブータブルメディアを使用したVMware Workstation 仮想マシンへのイメージの復元後、「Intel(R) 82574L ギガビットネットワーク接続」NICがWindows 10に正しく認識されない。
- [ABR-129075] サービスコンソールを介したファイルレベルの復元中にバックアップ内のフォルダを参照すると、フォルダに多くの要素が含まれている場合、種類で並べ替えた後のリストに一部の子フォルダが表示されないことがある。フォルダのすべての項目を表示するには、親フォルダのコンテンツ全体を読み込んだ後にソートを実行するために、下にスクロールする必要がある。
- [ABR-127666] ファイル/フォルダがソースデバイスから削除され、これらのファイルを含むバックアップが保持中に既にクリーンアップされている場合でも、クラウドに保存されたバックアップからのファイル/フォルダの復元が引き続き可能な場合がある。
アプリケーション
- [ABR-162925] データベースがマウントポイントに位置していると(データベースパスが別の場所へリダイレクトされる)、アプリケーションアイテム(データベースおよび/またはメールボックス)をアプリケーション アウェア型のマシン全体のバックアップから復元できない。
- [ABR-74984] アプリケーションレベルの保護計画だけが適用されたマシンでは「次回のバックアップ」時刻が表示されない。
macOS
- [ABR-207057] macOSでブルガリア語がサポートされていないため、「HD復元」メニュー(Mac用ブータブルメディア)にブルガリア語がない。
- [ABR-141823] HFS+からAPFSへの変換で、Mac OS Xから10.13 High Sierraを更新した後に、保護計画でバックアップ項目が正しくない(一部のバックアップ項目が見つかりません)。
- [ABR-137886] Apple RAID構成のMacのバックアップが失敗し、「『固定ボリューム』テンプレートの処理中にボリュームが見つかりませんでした」エラーが表示される。Apple RAIDはサポート対象外。
仮想環境
管理ポータルとプラットフォームコア
- 読み取り専用ロールは、Cyber BackupのStandard EditionとCyber ProtectのStandard Editionで、カスタマーテナントが存在する場合に選択できますが、ライセンスの制限の関連で選択できません。
- [ABR-138058] サイバープロテクションロールをオフにして、ユーザーに戻した後、バックアップ通知の送信がオフになる。
- [ABR-136810] テナントの移動中に宛先テナントが見つからない場合、不明確なエラーが表示される。
- [ABR-136694] ストレージの制限値(クォータ)に大きい数が設定されている場合、「不正な要求」メッセージが表示される。
- [ABR-203902] ストレージの再登録中に「登録済みストレージおよび削除済みストレージの登録数が50を超えています」というエラーメッセージが出る。
- [ABR-203243] ユーザーがブランドURL経由でログインしていてもログアウトが正常に完了するが、非ブランドURLの場合はログアウトが行なわれない。
- [ABR-173628] (Aсtive Directory Connector)1つ以上の識別名(DN)が無効の時、マッピングが保存されない。
- [ABR-131711] 「制限値(クォータ)超過」通知Eメールで挨拶文が不足している。
- [PLTFRM-20333] 物理マシンとしてバックアップされ、このホストで実行中の仮想マシンまたは Microsoft アプリケーションがあり、他の種類のバックアップエージェントでもバックアップされている場合、Hyper-V ホストが 2 つの「サーバーライセンス」を使用する場合がある。
- [PLTFRM-20414] エディションが切り替わり、テナントが移動した後(エディションが Standard から Disaster Recovery に切り替わったときなど)、レポートでカスタマーの元のエディションからの計算点が表示されない。
- [PLTFRM-2340] 「テナントが移動しました」監査イベント説明で、名前ではなく、テナント ID が表示される。
- [PLTFRM-18229] カスタマーにストレージがない場合の RPC GetRedirect メソッドのエラーメッセージを改善。
Build Path - Where the CHM file is located