Acronis Cyber Cloud 20.11リリースノート
リリース日:2020年11月
概要
今回のアップデートリリースでは、 Acronisのクラウドソリューションの機能が強化され、前のリリースで見つかった問題が修正されました。
新機能
Acronis Cyber Protect
- VMware vSphere 7.0のサポート
- VMware vSphere 7.0上で稼働する仮想マシンのエージェントレスバックアップと復元が完全にサポートされます。
- VMwarevSAN7.0が完全にサポートされます。
- 20.11のリリースにおける制限事項:
- 「ESXi設定」のバックアップはサポートされていません。
- (vSphere 6.7と同様)復元された仮想マシンでは、仮想環境ベースのセキュリティ(VBS)オプションは常に無効になります。
- (vSphere 6.7と同様)復元された仮想マシンには、Trusted Platform Module(TPM)が存在しません。
- (vSphere 6.7と同様)PMEMデータストアを使用したVMware vSphere構成はサポートされていません。
- 仮想マシン向けのVirtuozzo Hybrid Server 7.5エージェントレスバックアップ/復元
- Virtuozzo Hybrid Server 7.5仮想マシンは、コンテナに加えて製品UIにも表示されるようになりました。
- コンテナに加えて、Virtuozzo仮想マシンのバックアップとリカバリを完全にサポートします。
- ファイル/フォルダの細分化された復元を実行できます。
- 保護対象の仮想マシンの内部ではエージェントは必要ありません。
- Acronis Cyber Protectモニターに新しいUXと追加データが表示されます
- マシンのバックアップが最後に実行された日時が表示されます。
- 実行中の保護計画の名前が表示されます。
- 残り時間に加えて、実行中のバックアップの進行状況が表示されます。
- ユーザーにより一時停止されているバックアップについては、バックアップの再開予定時間が表示されます。
- デバイスリストにサービスクォータを表示して管理する
- 各デバイスに割り当てられたサービスクォータが表示されます。
- サービスクォータの種類によるフィルタリングがサポートされました。
- 複数のデバイスに対するサービスクォータの割り当てと取り消しがサポートされました。
管理ポータルとプラットフォームコア
APIの変更点
詳細については、専用のAPI変更ログ文書を参照してください。
影響を受けるコンポーネント
Acronisサイバープロテクションエージェント
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v. 15.0.25851)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v. 15.0.25851)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v. 15.0.25851)
こちらからAcronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートを個別に確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、今回のアップデートで修正済みの問題について説明します。
Acronis Cyber Protect
Acronisサイバープロテクションエージェント
- [ABR-274105] Windows証明書ストアでの不必要なインタラクション。
- [ABR-274169] 1つまたは複数の保護された管理対象のエンティティ(ファイルまたはフォルダ)が見つからなかった場合、ファイルレベルのバックアップが警告なしで成功する。
- [ABR-277701] 「レジスタ」操作中に誤った資格情報が提供された場合、「register_agent」ツールによりエージェントの登録が解除される。
- [ABR-291824] エージェントのインストールロールバック中の削除対象としてngelam.sysにマークが付けられ、オペレーティングシステムの起動で問題が発生する。
- [ABR-292852] Pleskが/var/lib/Acronisフォルダにアクセスできない場合、「update-capture-data-config.php を実行できませんでした」というエラーが発生して、Pleskの保護計画が失敗する。
- [ABR-294199] Acronisサイバープロテクションエージェントのインストール中に/etc/Acronis/Scripts/add_user_to_acronis_group.shスクリプトが起動しない。
- [ARC-13] モバイルバックアップの削除中に、「内部エラー:式のテストに失敗しました。」というエラーメッセージが表示される。
- [ARC-258] クラウドへのファイルレベルのバックアップが、「致命的なプロトコルエラー」というエラーメッセージにより失敗する。
- [KERNEL-8514] 「file_protector.sys」ドライバによるシステムデッドロックが発生する場合がある。
- [PLTFRM-23741] クラウドへのバックアップがまれに、「ヘッダーの待機中に Client.Timeout が超過しました」というエラーメッセージにより失敗する場合がある。
- [PLTFRM-24485][ABR-290061] 「HTTP エラー 503 サービスが利用できません」というエラーが発生して、プロキシの背後にあるWindows 12.5.22750エージェントを登録できない。
アプリケーションの保護
- [ABR-294569] MS Exchange連絡先の復元が、「パブリックフォルダまたはメールボックス 'xxx@xxx.xxx' を開けません。- アクセスが拒否されました」というエラーにより失敗する場合がある。
共通
- [ABLOC-13068] 「KB/秒」のイタリア語翻訳が間違っている。
- [ABR-292476] 保護計画で、「OK」ステータスのデバイスに対し「重大」ステータスが表示される。
- [ABR-294277] バックアップが正常に実行されているにもかかわらず、「バックアップがありません」というアラートが発生する場合がある。
- 複数の不明瞭なエラーメッセージが確認され、改良されました。これには、オペレーティングシステムから返されるエラーが含まれます。
サイバープロテクション
- [ADP-10902] 以前に存在していたパッチが保護計画で見つからない。
- [ADP-11026] サイバープロテクション定義のアップデートに失敗する場合がある。
- [ADP-7873] [RDP経由で接続] をクリックするとロードが無限に繰り返される場合がある。
ダッシュボードとレポート
- [ADP-10867] 「バックアップステータス」と「保護されたデバイス」ウィジェットの情報ポピュレーションが、パートナーレベルで失敗する。
- [ADP-11174] 関連するデバイスを削除した後、隔離されたファイルをサイバープロテクションコンソールから削除できない。
災害復旧
- [DRAAS-21483] Windows Server 2019 Datacenterのフェールオーバー時に、必ずセーフモードで起動する現象がまれに発生する。
- [DRAAS-21526] サイバープロテクションコンソールからダウンロードしたVPNアプライアンスとサーバーのログに、必要な情報が含まれておらず、異なるテナントに対して同じイベントが発生している。
Google Workspace
- [ABR-295228] Google Driveのバックアップが、24時間以上キュー状態で保持されることがある。
- [DF-2494] Google Workspaceのバックアップが、「カタログのインデックス付け」エラーで失敗する場合がある。
Microsoft 365
- [ABR-284189] Microsoft OneDriveのバックアップが、「タスクのタイムアウトの期限が切れました」というエラーで失敗する場合がある。
- [ABR-294054] Microsoft SharePoint Onlineのバックアップが、「2 つの異なるサイトを 1 つのロケーションにバックアップしようとしています。」というエラーで失敗する場合がある。
- [ABR-294519] Microsoft OneDriveのバックアップが、まれに「504 これ以上再試行できません」というエラーにより失敗する場合がある。
- [ABR-294697] Microsoft Teamsのバックアップが、まれに「チャネルを読み込めませんでした:チャネルを取得できませんでした:これ以上再試行できません」というエラーにより失敗する場合がある。
物理データ配送
- [ABR-254021] 大規模復元(LSR)ツールで、トークンのバックアップを見つけることができない。
- [ABR-274614] 以前の大規模復元(LSR)ツールが、新しいアーカイブで動作しない。「エラーが発生しました:予想される値: 行 1 列 1(char 0)」。
仮想環境
- [ABR-114290] レプリケーション/バックアップタスクが「エラー0x4e25:操作はゲストオペレーティングシステムによって無効化されました」という不明瞭な警告メッセージで終了する。
- [ABR-272872] 仮想マシンでゲストOS内部にiSCSIディスクが接続されている場合、Hyper-V本番チェックポイントを作成できない。
Webサイトバックアップ
- [ABR-275351] SFTPによるWebサイトのバックアップが、「SSH_FX_FAILURE」というエラーにより失敗する。
- [ABR-292875] Webサイトのバックアップが、「ssh パスワードの資格情報を取得:ネットワークエラー: ダイヤル tcp: i/o タイムアウト(ヘッダーの待機中に Client.Timeout を超過しました)」というエラーにより失敗する。
管理ポータルとプラットフォームコア
- [PLTFRM-23968] JPデータセンターの「モバイル」および「Microsoft 365シート」提供項目に限定して、トライアルアカウントが作成される。
- [PLTFRM-24224] カスタマーのテナントを一部のソース提供項目が存在しないエディションに切り替えようとしても、警告メッセージが表示されない。
- [PLTFRM-24375] エンドポイントapi/1/groups?prefix=経由での検索に問題があるため、「この名前のテナントは既に存在しています。」により新規カスタマーテナントのプロビジョニングに失敗する。
- [PLTFRM-24530] パートナー向けの「法務」/「価格条件」の表に、誤った通貨とティアが表示される。
- [PLTFRM-24549] 特定の状況下で/tenants/offering_itemsをPUTすると、提供項目が有効にならない。
既知の問題と制限事項
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題および可能な場合はその回避策について説明します。
Acronis Cyber Protection
共通
- [PLTFRM-18969] Hyper-V エージェントとローカルエージェントがインストールされている場合に、ワークステーションオペレーティングシステムのマシンで Microsoft SQL を保護できない。
- [ABR-255521] Microsoft Office 365 リソースの合計実行数と成功実行数がゼロになる。
- [ABR-240431] テナントのクラウドストレージのクォータを超えた場合であっても、「クラウド」バックアップ先に既存の保護計画を適用することができるが、実行時に失敗する。
- [ABR-228827] データリカバリ(Web Restore)コンソールを介して一部のバックアップが削除された場合、サービスコンソールが更新されるまで、バックアップロケーションを参照している間、その変更がサービスコンソールに反映されない。
- [ABR-196710] バックアップロケーションとして同じ名前の異なるネットワーク共有が登録されている場合(共有ローテーションシナリオ)、ネットワーク共有使用のバックアップロケーションが複製される。
- [ABR-189620] 「アクティビティサマリー」ウィジェットが、定義された日付「範囲」スコープ外のアクティビティを表示する(超過アクティビティが表示される可能性がある)。
- [ABR-184900] 重複除外が有効になっているネットワーク共有に保存されたバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況が報告されない。
- [ABR-183764] ネットワークロケーションを削除および再追加した後、すべての仮想マシンバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況がアップデートされない。
- [ABR-182313] ローカル接続のストレージ(LAS)を新しいVMwareエージェント(仮想アプライアンス)へ再接続した後にローカルバックアップ使用サイズが複製される。
- [ABR-178648] 前のアップデートが中断されると、インストーラが古いライブラリの削除/アップデートを行なわない。
- [ABR-154655] 保護計画が警告を伴って完了しても、「バックアップ正常終了」状態となる可能性がある。それでもアラートおよびアクティビティは計画の状態を正しく表示する。
- [ABR-113452] 既存の保護計画を取り消さずにマシンを異なるアカウントで再登録すると、その計画が予想外に実行を続ける可能性がある。
- [ABR-252829][ABR-263271] ステータス別の並べ替えに一貫性がなく、予測できない方法で結果が混在する。
Backup
- [ABR-115270] ファイルレベルのバックアップの「[全プロファイルフォルダ]」テンプレートがカスタムプロファイルパスをサポートしていない。
- [ABR-87244] ネイティブ重複除外が有効化されたNTFSボリュームにおけるディスク/ボリュームのバックアップからのファイルレベルの復元が機能しない。
復元
- [ABR-190404] バックアップが複数の個別のファイルに分かれていると(マルチボリューム)、「LSR」ツールで作成した大規模復元バックアップからの復元ができない。
- [ABR-183082] 幾つかのXFSファイルシステムボリュームを有するLinuxマシンの復元が完了し、「ブートローダー構成を処理できませんでした」という警告が出る。警告にもかかわらず、マシンは起動できる。
- [ABR-158677] ブータブルメディアを使用したVMware Workstation 仮想マシンへのイメージの復元後、「Intel(R) 82574L ギガビットネットワーク接続」NICがWindows 10に正しく認識されない。
- [ABR-129075] サービスコンソールを介したファイルレベルの復元中にバックアップ内のフォルダを参照すると、フォルダに多くの要素が含まれている場合、種類で並べ替えた後のリストに一部の子フォルダが表示されないことがある。フォルダのすべての項目を表示するには、親フォルダのコンテンツ全体を読み込んだ後にソートを実行するために、下にスクロールする必要がある。
- [ABR-127666] ファイル/フォルダがソースデバイスから削除され、これらのファイルを含むバックアップが保持中に既にクリーンアップされている場合でも、クラウドに保存されたバックアップからのファイル/フォルダの復元が引き続き可能な場合がある。
アプリケーション
- [ABR-162925] データベースがマウントポイントに位置していると(データベースパスが別の場所へリダイレクトされる)、アプリケーションアイテム(データベースおよび/またはメールボックス)をアプリケーション アウェア型のマシン全体のバックアップから復元できない。
- [ABR-74984] アプリケーションレベルの保護計画だけが適用されたマシンでは「次回のバックアップ」時刻が表示されない。
macOS
- [ABR-207057] macOSでブルガリア語がサポートされていないため、「HD復元」メニュー(Mac用ブータブルメディア)にブルガリア語がない。
- [ABR-141823] HFS+からAPFSへの変換で、Mac OS Xから10.13 High Sierraを更新した後に、保護計画でバックアップ項目が正しくない(一部のバックアップ項目が見つかりません)。
- [ABR-137886] Apple RAID構成のMacのバックアップが失敗し、「『固定ボリューム』テンプレートの処理中にボリュームが見つかりませんでした」エラーが表示される。Apple RAIDはサポート対象外。
仮想環境
管理ポータルとプラットフォームコア
- 読み取り専用ロールは、Cyber BackupのStandard EditionとCyber ProtectのStandard Editionで、カスタマーテナントが存在する場合に選択できますが、ライセンスの制限の関連で選択できません。
- [ABR-138058] サイバープロテクションロールをオフにして、ユーザーに戻した後、バックアップ通知の送信がオフになる。
- [ABR-136810] テナントの移動中に宛先テナントが見つからない場合、不明確なエラーが表示される。
- [ABR-136694] ストレージの制限値(クォータ)に大きい数が設定されている場合、「不正な要求」メッセージが表示される。
- [ABR-203902] ストレージの再登録中に「登録済みストレージおよび削除済みストレージの登録数が50を超えています」というエラーメッセージが出る。
- [ABR-203243] ユーザーがブランドURL経由でログインしていてもログアウトが正常に完了するが、非ブランドURLの場合はログアウトが行なわれない。
- [ABR-173628] (Aсtive Directory Connector)1つ以上の識別名(DN)が無効の時、マッピングが保存されない。
- [ABR-131711] 「制限値(クォータ)超過」通知Eメールで挨拶文が不足している。
- [PLTFRM-20333] 物理マシンとしてバックアップされ、このホストで実行中の仮想マシンまたは Microsoft アプリケーションがあり、他の種類のバックアップエージェントでもバックアップされている場合、Hyper-V ホストが 2 つの「サーバーライセンス」を使用する場合がある。
- [PLTFRM-20414] エディションが切り替わり、テナントが移動した後(エディションが Standard から Disaster Recovery に切り替わったときなど)、レポートでカスタマーの元のエディションからの計算点が表示されない。
- [PLTFRM-2340] 「テナントが移動しました」監査イベント説明で、名前ではなく、テナント ID が表示される。
- [PLTFRM-18229] カスタマーにストレージがない場合の RPC GetRedirect メソッドのエラーメッセージを改善。
Build Path - Where the CHM file is located