レプリケーション
レプリケーションでは、新しいバックアップがレプリケーションロケーションに自動的にコピーされます。レプリケーションのロケーションにあるバックアップは、ソースのロケーションにあるバックアップに依存せず、その逆もまた同様です。
ソースロケーションの最新バックアップのみがレプリケートされます。ただし、それ以前のバックアップがレプリケートされない場合(ネットワーク接続の問題など)、レプリケーション処理には、最後に正常にレプリケートされた後に作成されたすべてのバックアップが含まれます。
レプリケーション処理が中断された場合、処理されたデータは次のレプリケーション処理で使用されます。
使用例
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確実で信頼性の高い復元
バックアップをオンサイト(その場での復元向け)とオフサイトの両方に保存します。オフサイトのバックアップにより、プライマリロケーションに影響を及ぼすストレージ障害や自然災害が発生した場合でもバックアップが安全性を確保できます。
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クラウドストレージを使用した、自然災害からのデータの保護
変更されたデータのみを転送することでクラウド ストレージにバックアップをレプリケートします。
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最新のリカバリ ポイントのみを保存
ストレージコストを節約するために、高速ストレージから古いバックアップを削除する保持ルールを設定します。
サポートされるロケーション
ロケーション | ソースロケーションとして | レプリケーションのロケーションとして |
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ローカルフォルダ |
+ |
+ |
ネットワークフォルダ |
+ |
+ |
クラウドストレージ |
- |
+ |
Secure Zone |
+ |
– |
パブリッククラウド | + | + |
レプリケーションを有効化するには
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保護計画で、[バックアップ] モジュールを展開し、[ロケーションを追加] をクリックします。
[バックアップ先] でクラウドストレージを選択した場合は、[ロケーションを追加] オプションは使用できません。 -
利用可能なロケーションのリストから、レプリケーションのロケーションを選択します。
このロケーションは、レプリケーション用に追加したロケーションの数に応じて、2番目のロケーション、3番目のロケーション、4番目のロケーション、または5番目のロケーションとして保護計画に表示されます。
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ギアアイコンをクリックして、レプリケーションのロケーションのオプションを設定します。
- パフォーマンスとバックアップウィンドウ - 選択したロケーションのバックアップウィンドウを設定します(パフォーマンスとバックアップウィンドウを参照)。これらの設定により、レプリケーションパフォーマンスを定義します。
- ロケーションの削除 - 現在選択されているレプリケーションのロケーションを削除します。
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(クラウドストレージのみ)物理データ配送 - 当初のバックアップのレプリカをインターネット上で作成するのではなく、リムーバブルストレージデバイスに保存し、クラウドストレージへのアップロード向けに発送します。
このオプションは、ネットワークの接続速度が遅いロケーションや、ネットワークでの大容量ファイル転送時の帯域幅消費を軽減したい場合に適しています。このオプションを有効にする際に、Advanced Cyber Protectのサービスクォータが必要となることはありません。ただし、配送オーダーを作成してトラックするには、物理データ配送のサービスクォータが必要になります。[物理データ配送]をご覧ください。
このオプションは、プロテクションエージェントのバージョンがC21.06以降の場合にサポートされます。
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レプリケーションのロケーション以下の [保持期間] で、該当のロケーションの保持ルールを構成します(保持ルールを参照)。
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手順1~4を繰り返して、さらにレプリケーションのロケーションを追加します。
最大で4つのレプリケーションのロケーション(2番目のロケーション、3番目のロケーション、4番目のロケーション、5番目のロケーション)を構成できます。クラウドストレージを選択した場合、レプリケーションのロケーションを追加することはできません。
同じ保護計画でバックアップとレプリケーションを有効にしている場合、次回のスケジュールバックアップの前にレプリケーションが完了するように設定されていることを確認してください。レプリケーションが進行中の場合、スケジュールバックアップは開始されません。例えば、レプリケーションの完了に26時間要する場合、24時間に1回実行されるスケジュールバックアップが開始されることはありません。
この依存関係を回避するには、バックアップのレプリケーションに別の計画を使用するようにします。