物理データ配送
このオプションは、バックアップ先またはレプリケーション先がクラウドストレージで、バックアップ形式が [バージョン12] に設定されている場合に利用できます。
このオプションは、Windowsエージェント、Linuxエージェント、Macエージェント、VMwareエージェント、Hyper-Vエージェント、およびVirtuozzoエージェントによって作成されるディスクレベルバックアップとファイルバックアップで有効です。
物理データ配送サービスを使用して、保護計画によって作成される最初の完全バックアップをハードディスクドライブ上のクラウドストレージに送信する場合は、このオプションを使用します。以降の増分バックアップは、ネットワーク経由で実行できます。
クラウドにレプリカが作成されるローカルバックアップの場合、最初のバックアップがクラウドストレージにアップロードされるまでの間、増分バックアップが継続的にローカルに保存されます。その後、クラウドにすべての増分変更のレプリカが作成され、バックアップスケジュールに従ってレプリケーションが継続されます。
デフォルト設定:無効です。
物理データ配送サービスについて
物理データ配送サービスのWebインターフェースは、管理者のみが使用できます。
物理データ配送サービスと注文作成ツールの使用方法の詳しい手順については、『物理データ配送管理者ガイド』を参照してください。物理データ配送サービスのWebインターフェースでこの文書にアクセスするには、[?]アイコンをクリックします。
物理データ配送プロセスの概要
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(クラウドストレージをプライマリのバックアップロケーションにしているバックアップを配送するには)
- クラウドへのバックアップを伴う新しい保護計画を作成します。
- [バックアップオプション] 行で、[変更] をクリックします。
- 使用可能なオプションのリストで、[物理データ配送] をクリックします。
リムーバブルドライブに直接バックアップするか、ローカルフォルダまたはネットワークフォルダにバックアップして、そのバックアップをドライブにコピー/移動することができます。
- (クラウドにレプリカが作成されたローカルバックアップを配送するには)このオプションは、プロテクションエージェントのバージョンがC21.06以降の場合にサポートされます。
- ローカルまたはネットワークストレージへのバックアップを伴う新しい保護計画を作成します。
- [ロケーションの追加] をクリックして、[クラウドストレージ] を選択します。
- [クラウドストレージ] ロケーション行で、ギアアイコンをクリックして [物理データ配送] を選択します。
- [物理データ配送を使用] 以下で、[はい] と [完了] をクリックします。
配送されるバックアップはすべて暗号化が必須であるため、保護計画では暗号化オプションが自動的に有効になります。
- [暗号化] 行で [パスワードの指定] をクリックし、暗号化のパスワードを入力します。
- [物理データ配送] 行で、初期バックアップを保存するリムーバブルドライブを選択します。
- [作成] をクリックして、保護計画を保存します。
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最初のバックアップが完了した後に、物理データ配送サービスのWebインターフェースを使用して注文作成ツールをダウンロードし、注文を作成します。
このWebインターフェイスにアクセスするには、管理ポータルにログインし、[概要] > [使用状況]をクリックして、[物理データ配送] の [サービスの管理] をクリックします。
最初の完全バックアップが完了したら、以降のバックアップは同じ保護計画で実行する必要があります。別の保護計画では、同じパラメータを使用して同じマシンに対して行うものであっても、別の物理データ配送サイクルが必要になります。
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ドライブを梱包してデータセンターに配送します。
『物理データ配送管理者ガイド』で説明するパッケージング手順に必ず従ってください。
- 物理データ配送サービスのWebインターフェースを使用して注文ステータスを追跡します。以降のバックアップは、最初のバックアップがクラウドストレージにアップロードされるまでは失敗するため注意してください。