前提条件
アプリケーションバックアップを構成する前に、次の要件が満たされていることを確認します。
VSSライターの状態を確認するには、vssadmin list writers
コマンドを使用します。
一般的な要件
Microsoft SQL Serverの場合、次の要件を満たす必要があります。
- 少なくとも1つのMicrosoft SQL Serverインスタンスが起動していること。
- SQLライターfor VSSがオンになっていること。
Microsoft Exchange Serverの場合、次の要件を満たす必要があります。
- Microsoft Exchangeインフォメーションストアサービスが起動していること。
- Windows PowerShellがインストールされていること。Exchange 2010以降の場合、Windows PowerShellのバージョンは2.0以上である必要があります。
-
Microsoft .NET Frameworkがインストールされていること。
Exchange 2007の場合、Microsoft .NET Frameworkのバージョンは2.0以上である必要があります。
Exchange 2010以降の場合、Microsoft .NET Frameworkのバージョンは3.5以上である必要があります。
- Exchange ライター for VSS がオンになっていること。
ドメインコントローラーを使用する場合、次の要件を満たす必要があります。
- Active Directoryライターfor VSSがオンになっていること。
保護計画を作成するときに、以下のことを確認してください。
- 物理マシンと、エージェントがインストールされているマシンでは、[ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)] バックアップオプションが有効になっていること。
- 仮想マシンでは、[仮想マシンのボリュームシャドウコピーサービス(VSS)] バックアップオプションが有効であること。
アプリケーション認識型バックアップのその他の要件
保護計画を作成するときに、バックアップで [マシン全体] が選択されていることを確認します。保護計画で、セクタ単位のバックアップオプションを無効にする必要があります。無効にしないと、そのようなバックアップからアプリケーションデータを復元することはできません。自動的にセクタ単位モードに切り替わったことにより、計画がこのモードで実行された場合、アプリケーションデータの復元もできなくなります。
ESXi仮想マシンの要件
VMwareエージェントによりバックアップされている仮想マシンでアプリケーションを実行する場合は、次の要件を満たす必要があります。
- バックアップされている仮想マシンが、VMware文書の「Windows Backup Implementations」の記事(https://code.vmware.com/docs/1674/virtual-disk-programming-guide/doc/vddkBkupVadp.9.6.html)に記載されているアプリケーション一貫性のあるバックアップと復元の要件を満たしていること。
- マシンに最新のVMware Toolsがインストールされていること。
- ユーザーアカウント制御(UAC)がマシンで無効であること。UACを無効にしない場合は、アプリケーションバックアップを有効にするときに、ビルトインのドメイン管理者(ドメイン\管理者)の資格情報が必要です。
Hyper-V仮想マシンの要件
Hyper-Vエージェントによりバックアップされている仮想マシンでアプリケーションを実行する場合は、次の要件を満たす必要があります。
- ゲストオペレーティングシステムはWindows Server 2008以降です。
- Hyper-V 2008 R2の場合: ゲストオペレーティングシステムはWindows Server 2008/2008 R2/2012です。
- 仮想マシンにダイナミックディスクがありません。
- Hyper-Vホストとゲストオペレーティングシステムの間にネットワーク接続が存在しています。これは、仮想マシン内でリモートWMIクエリを実行するために必要です。
- ユーザーアカウント制御(UAC)がマシンで無効であること。UACを無効にしない場合は、アプリケーションバックアップを有効にするときに、ビルトインのドメイン管理者(ドメイン\管理者)の資格情報が必要です。
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仮想マシン構成は次の条件を満たします。
- 最新のHyper-V統合サービスがインストールされていること。重要なアップデートは、https://support.microsoft.com/en-us/help/3063109/hyper-v-integration-components-update-for-windows-virtual-machines
- 仮想マシン設定で、[管理] > [統合サービス] > [バックアップ(ボリュームチェックポイント)] オプションが有効になっていること。
- Hyper-V 2012以降の場合: 仮想マシンにチェックポイントがないこと。
- Hyper-V 2012 R2以降の場合: 仮想マシンにSCSIコントローラがあること([設定] > [ハードウェア] をチェック)。