企業ホワイトリスト

正規に導入されている企業独自のアプリケーションが、ウイルス対策ソリューションにより不正なものとして識別される場合があります。こういった偽陽性による誤検知を防ぐために、信頼済みアプリケーションを手動でホワイトリストに追加できますが、これには時間がかかります。

Cyber Protectionにより、このプロセスを自動化することができます。バックアップはウイルスおよびマルウェア対策保護モジュールによってスキャンされ、スキャンされたデータの解析により、該当するアプリケーションがホワイトリストに移動されます。このようにして偽陽性による誤検知が防ぐことができます。また、企業全体を対象とするホワイトリストを活用すれば、スキャンのパフォーマンスがさらに向上します。

ホワイトリストはカスタマーごとに作成され、該当するカスタマーのデータのみに基づいています。

ホワイトリストは有効または無効にできます。無効にすると、追加されたファイルは一時的に非表示になります。

管理者のロールを持つアカウントのみ(たとえば、Cyber Protection管理者、社内管理者、社内管理者の代理として業務にあたるパートナー管理者、部署管理者)が、ホワイトリストを構成および管理できます。この機能は、読み取り専用の管理者アカウントまたはユーザーアカウントでは使用できません。

ホワイトリストへの自動追加

  1. 少なくとも2つのマシンでバックアップのクラウドスキャンを実行します。この操作を行うには、バックアップスキャン計画を使用します。
  2. ホワイトリスト設定で [ホワイトリストの自動生成] のスイッチを有効にします。

ホワイトリストへの手動追加

[ホワイトリストの自動生成] のスイッチが無効になっている場合でも、手動でホワイトリストにファイルを追加することができます。

  1. サービスコンソールで [マルウェア対策保護] > [ホワイトリスト] に進みます。
  2. [ファイルの追加] をクリックします。
  3. ファイルのパスを指定して、[追加] をクリックします。

隔離されたファイルをホワイトリストに追加する

隔離されたファイルをホワイトリストに追加できます。

  1. サービスコンソールで [マルウェア対策保護] > [隔離] に進みます。
  2. 隔離されたファイルを選択して、[ホワイトリストに追加] をクリックします。

ホワイトリスト設定

[ホワイトリストの自動生成] スイッチを有効にすると、ヒューリスティック保護のレベルを次のいずれかに指定するよう求められます。


  • - 相当長い時間が経過し、チェックが完了するまで、企業アプリケーションがホワイトリストに追加されることはありません。このようなアプリケーションは信頼性の高いものです。ただし、このアプローチでは偽陽性の検出確率が上がります。ファイルをクリーンで信頼できる状態だと見なす基準を高く設定するオプションです。

  • デフォルト
    - 推奨保護レベルに基づいて企業アプリケーションがホワイトリストに追加されます。偽陽性の判定による検出は少なくなります。ファイルをクリーンで信頼できる状態だと見なす基準を中間レベルに設定するオプションです。


  • - 早い時点で企業アプリケーションがホワイトリストに追加され、偽陽性の判定による検出が少なくなります。ただし、ソフトウェアがクリーンであることが保証されるわけではないので、後になって疑わしいソフトウェアやマルウェアと見なされる場合もあります。ファイルをクリーンで信頼できる状態だと見なす基準を低く設定するオプションです。