ワークロード

ワークロードとは、物理マシン、仮想マシン、メールボックス、データベースインスタンスなど、あらゆるタイプの保護対象リソースのことです。Cyber Protectコンソールでワークロードは、計画(保護計画、バックアップ計画、またはスクリプト計画)を適用できるオブジェクトとして表示されます。

ワークロードによっては、プロテクションエージェントをインストールするか、仮想アプライアンスを配置する必要があります。エージェントは、グラフィカルユーザーインターフェイスを使用してインストールすることも、コマンドラインインターフェイスを使用してインストールすることもできます(無人インストール)。無人インストールを使用すると、インストール手順を自動化できます。 プロテクションエージェントをインストールする方法については、インストールを参照してください。

仮想アプライアンス(VA)は、プロテクションエージェントを含む既製の仮想マシンです。仮想アプライアンスを使用すると、プロテクションエージェントをインストールすることなく、同じ環境内の他の仮想マシンをバックアップできます(エージェントレスバックアップ)。仮想アプライアンスは、.ovf、.ova、または.qcowなど、ハイパーバイザー固有の形式で提供されます。どの仮想環境プラットフォームがエージェントレスバックアップをサポートしているかの詳細については、サポートされる仮想環境プラットフォームを参照してください。

ワークロードの種類とそれぞれのエージェントを、以下の表に示します。

ワークロードの種類 エージェント

(非網羅的リスト)

物理コンピュータ プロテクションエージェントは、保護されているマシンそれぞれにインストールされます。

ワークステーション

ノートブック

サーバー

仮想コンピュータ

仮想環境プラットフォームに応じて、以下のバックアップメソッドを利用できます:

  • エージェントベースのバックアップ - プロテクションエージェントは、すべての保護されているマシンにインストールされます。

  • エージェントレスバックアップ - プロテクションエージェントは、ハイパーバイザーホストまたは専用仮想マシン上にインストールされるか、仮想アプライアンスとして配置されます。このエージェントでは、環境内のすべての仮想マシンがバックアップされます。

VMware仮想マシン

Hyper-V仮想コンピュータ

カーネルベースの仮想マシン(KVM)は、oVirtにより管理されます。

VMware Cloud Director(vCD)仮想マシン*

Microsoft 365 Businessワークロード

Google Workspaceワークロード

(クラウド配置で利用可能)

これらのワークロードは、インストール不要のクラウドエージェントによってバックアップされます。

クラウドエージェントを使用するには、Cyber ProtectコンソールにMicrosoft 365またはGoogle Workspace組織を追加する必要があります。

さらに、ローカルのOffice 365エージェントも利用可能です。これはインストールが必要で、Exchange Onlineのメールボックスのバックアップにのみ使用できます。

ローカルエージェントとクラウドエージェントの違いについては、Acronis Cyber Protect Cloudの文書を参照してください。

Microsoft 365メールボックス

Microsoft 365 OneDrive

Microsoft Teams

SharePointサイト

Googleメールボックス

Google Drive

アプリケーション

特定のアプリケーションのデータは、SQLエージェント、Exchangeエージェント、Active Directoryエージェントなどの専用エージェントによってバックアップされます。

SQL Serverデータベース

Oracle データベース

Active Directory

モバイル デバイス モバイルアプリは、保護対象のデバイスにインストールされます。 AndroidまたはiOSデバイス
Web サイト これらのWebサイトは、インストール不要のクラウドエージェントによってバックアップされます。 SFTPまたはSSHプロトコルでアクセスしたWeb サイト