ベリファイ

ベリファイは、バックアップからデータを復元できるかどうかを確認する処理です。

バックアップロケーションのベリファイでは、そのロケーションに格納されているすべてのバックアップをベリファイします。

仕組み

ベリファイ計画では、2 つのベリファイ方法が用意されています。両方の方法を選択した場合は、連続して処理が実行されます。

  • バックアップに保存されている各データブロックのチェックサムを計算する

    チェックサムの計算によるベリファイの詳細については、「バックアップのベリファイ」を参照してください。

  • バックアップから仮想マシンを実行する

    この方法は、オペレーティングシステムを含むディスクレベルバックアップにのみ実行できます。この方法を使用するには、ESXi ホストまたは Hyper-V ホストと、このホストを管理するバックアップエージェント(VMwareエージェントまたは Hyper-Vエージェント)が必要です。

    エージェントはバックアップから仮想マシンを実行し、VMware Tools または Hyper-V Heartbeat Service に接続して、オペレーティングシステムが正常に起動したことを確認します。接続が失敗した場合、エージェントは 2 分ごとに接続を試みます(合計 5 回)。接続が一度も成功しなかった場合、ベリファイは失敗します。

    ベリファイ計画とベリファイ対象のバックアップの数に関わらず、ベリファイを実行するエージェントは、一度に 1 つの仮想マシンを実行します。ベリファイの結果が判明すると、エージェントは仮想マシンを削除して次の仮想マシンを実行します。

ベリファイが失敗した場合は、[概要] タブの [アクティビティ] セクションで詳細情報を確認できます。

サポートされるロケーション

次の表は、ベリファイ計画でサポートされるバックアップロケーションをまとめたものです。

バックアップロケーション チェックサムの計算 VMの実行
クラウドストレージ

+

+

ローカルフォルダ

+

+

ネットワークフォルダ

+

+

NFSフォルダ

Secure Zone

SFTPサーバー

管理対象ロケーション

+

+

テープ デバイス

+

新しいベリファイ計画を作成する

  1. [計画] > [ベリファイ] をクリックします。
  2. [計画の作成] をクリックします。

    新しい計画テンプレートが表示されます。

  3. (オプション)計画名を変更するには、デフォルト名をクリックします。
  4. [エージェント] をクリックし、ベリファイを実行するエージェントを選択します。

    バックアップから仮想マシンを実行することでベリファイを実行する場合は、VMwareエージェントまたは Hyper-Vエージェントを選択します。それ以外の場合は、管理サーバーに登録されていてバックアップロケーションにアクセスできる任意のエージェントを選択します。

  5. [ベリファイする項目] をクリックし、この計画でベリファイするバックアップを選択します。

    右上の [ロケーション]/[バックアップ] スイッチを使用することによって、バックアップの選択とロケーション全体の選択を切り替えることができます。

    選択したバックアップが暗号化されている場合、すべてのバックアップで同じ暗号化パスワードを使用する必要があります。異なる暗号化パスワードを使用しているバックアップがある場合は、別個の計画を作成します。

  6. (オプション)[ベリファイの対象] で、ベリファイするバックアップを選択します。次のいずれかを選択できます。

    • すべてのバックアップ
    • 最後のバックアップのみ
  7. (オプション)[ベリファイ方法] をクリックし、次のいずれかの方法を選択します。

    • チェックサムのベリファイ

      バックアップに保存されている各データブロックのチェックサムを計算します。

    • 仮想コンピュータとしての実行

      仮想マシンが各バックアップから実行されます。

  8. [仮想マシンとしての実行] を選択した場合:

    1. [ターゲットマシン] をクリックし、仮想マシンのタイプ(ESXi または Hyper-V)、ホスト、マシン名のテンプレートを選択します。

      デフォルトの名前は [マシン名]_validate です。

    2. [データストア](ESXiの場合)または [パス](Hyper-Vの場合)をクリックし、仮想コンピュータのデータストアを選択します。
    3. (オプション)ディスクプロビジョニングモードを変更します。

      デフォルトの設定は、VMware ESXiの場合は [シン]、Hyper-Vの場合は [容量可変] です。

    4. 正しいベリファイ結果が必要な場合は、[VM ハートビート] スイッチを無効にしないでください。このスイッチは、今後のリリース用に設計されています。
    5. (オプション)[VM設定] をクリックして、仮想マシンのメモリサイズとネットワーク接続を変更します。

      デフォルトでは、仮想マシンはネットワークに接続されていません。また、仮想マシンのメモリサイズは、元のマシンと同じです。

  9. (オプション)[スケジュール] をクリックし、スケジュールを変更します。
  10. [ベリファイする項目] で選択されているバックアップが暗号化されている場合は、[バックアップパスワード] スイッチを有効にして、暗号化パスワードを入力してください。それ以外の場合は、この手順をスキップします。
  11. (オプション)計画のオプションを変更するには、ギアアイコンをクリックします。
  12. [作成] をクリックします。