無人インストールまたはインストール解除のパラメータ
このセクションでは、Linuxでの無人モードのインストールやアンインストールで使用するパラメータについて説明します。
無人インストールの最小構成には、-a
と登録パラメータ(--login
と--password
や、--rain
と--token
など)が含まれます。その他のパラメータを使用してインストールをカスタマイズすることも可能です。
インストールパラメータ
基本パラメータ
{-i |--id=}
<コンポーネントのリスト>
インストールするコンポーネントをスペース文字なしのカンマ区切りで指定します。.x86_64インストールパッケージには、以下のコンポーネントが用意されています。
コンポーネント | コンポーネントの説明 |
---|---|
BackupAndRecoveryAgent | エージェント for Linux |
AgentForPCS | エージェント for Virtuozzo |
OracleAgentFeature | Oracle エージェント |
このパラメータを指定しない場合、上記のすべてのコンポーネントがインストールされます。
VirtuozzoエージェントとOracleエージェントの場合は、Linuxエージェントもインストールする必要があります。
.i686インストールパッケージには、BackupAndRecoveryAgentしか入っていません。
{-a|--auto}
ユーザーの干渉なしでインストールと登録のプロセスが完了します。このパラメータを使用する場合は、エージェントをサイバープロテクションサービスに登録するアカウントを指定する必要があります。そのためには、--token
パラメータを使用するか、--login
の両パラメータを使用します。と
--password
{-t|--strict}
このパラメータを指定した場合は、インストール中に警告が発生するとインストールが失敗します。このパラメータを指定しない場合は、警告が発生してもインストールは正常に完了します。
{-n|--nodeps}
インストール時に必要なLinuxパッケージが存在しない場合でも無視されます。
{-d|--debug}
インストールログを詳細モードで書き込みます。
--options-file=
<ロケーション>
インストールパラメータをコマンドラインではなくテキストファイルから読み取ります。
--language=
<言語ID>
製品の言語。使用できる値:en、 bg、 cs、 da、 de、 es、 fr、 hu、 id、 it、 ja、 ko、 ms、 nb、 nl、 pl、 pt、 pt_BR、 ru、 fi、 sr、 sv、 tr、 zh、 zh_TW
。
このパラメータを指定しない場合は、システム言語に基づいて製品の言語が定義されます(ただし、その言語が上記のリストに含まれていることが条件です)。そうでない場合は、製品の言語が英語(en
)に設定されます。
登録パラメータ
次のいずれかのパラメータを指定します。
{-g|--login=}
<ユーザー名> と{-w|--password=}
<パスワード>
エージェントをサイバープロテクションサービスに登録するアカウントの資格情報です。パートナー管理者アカウントは使用できません。
-
--token=
<トークン>登録トークンは、12桁の文字列を3つのセグメントに分けて各セグメントをハイフンで区切る形式になっています。サービスコンソールで登録トークンを生成できます(「グループポリシーによるエージェントの配置」を参照)。
--token
パラメータは、--login
、--password
、--register-with-credentials
パラメータと一緒に使用できません。-
{-C|--rain=}
<サービスアドレス>サイバープロテクションサービスのURL。
登録のために
--login
パラメータと--password
パラメータを使用するのであれば、このパラメータを明示的に組み込む必要はありません。インストーラがデフォルトで正しいアドレス(サイバープロテクションサービスへのログインで使用するアドレス)を使用するからです。例:ただし、
{-C|--rain=}
と--token
パラメータを一緒に使用する場合は、実際のデータセンターのアドレスをそのまま指定する必要があります。これは、サイバープロテクションサービスにログインすると表示されるURLです。例:
-
--register-with-credentials
このパラメータを指定すると、インストーラのグラフィカルインターフェースが起動します。登録を完了するために、エージェントをサイバープロテクションサービスに登録するアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。パートナー管理者アカウントは使用できません。
--skip-registration
エージェントをインストールするものの、サイバープロテクションサービスには後で登録する場合、このパラメータを使用します。詳細については、「マシンの手動登録」を参照してください。
その他のパラメータ
--http-proxy-host=
<IPアドレス>および--http-proxy-port=
<ポート>
エージェントがクラウドからのバックアップと復元や管理サーバーへの接続に使用するHTTPプロキシサーバーです。これらのパラメータを指定しない場合は、プロキシサーバーは使用されません。
--http-proxy-login=
<ログイン> および--http-proxy-password=
<パスワード>
HTTPプロキシサーバーの資格情報。サーバーで認証が求められる場合は、これらのパラメーターを使用します。
--tmp-dir=
<ロケーション>
インストール時に一時ファイルを保管するフォルダを指定します。デフォルトのフォルダは/var/tmpです。
{-s|--disable-native-shared}
システムにすでに再頒布可能ライブラリが存在する場合でも、インストール時にそのライブラリを使用します。
--skip-prereq-check
snapapiモジュールのコンパイルに必要なパッケージがすでにインストールされているかどうかをチェックしません。
--force-weak-snapapi
インストーラはsnapapiモジュールをコンパイルしません。その代わりに、あらかじめ用意されているモジュールを使用します(そのモジュールはLinuxカーネルに完全に対応しない可能性があります)。このオプションを使用することはお勧めできません。
--skip-svc-start
インストール後にサービスを自動的に開始しません。このパラメータは通常、--skip-registration
と一緒に使用します。
情報パラメータ
{-?|--help}
パラメータの説明を表示します。
--usage
コマンドの使用法についての簡単な説明を表示します。
{-v|--version}
インストールパッケージのバージョンを表示します。
--product-info
製品名とインストールパッケージのバージョンを表示します。
--snapapi-list
あらかじめ用意されている有効なsnapapiモジュールを表示します。
--components-list
インストーラコンポーネントを表示します。
レガシー機能のパラメータ
以下は、レガシーコンポーネントagent.exeに関連したパラメータです。
{-e|--ssl=}
<パス>
SSL通信用のカスタム証明書ファイルのパスを指定します。
{-p|--port=}
<ポート>
agent.exeが接続をlistenするポートを指定します。デフォルトのポートは9876です。
インストール解除パラメータ
{-u|--uninstall}
製品をインストール解除します。
--purge
製品をアンインストールし、ログやタスクや構成設定を削除します。--purge
パラメータを使用する場合、--uninstall
パラメータを明示的に指定する必要はありません。
例
-
Linuxエージェントをインストールする操作(登録はしない)。
./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin -i BackupAndRecoveryAgent -a --skip-registration
-
LinuxエージェントとVirtuozzoエージェントとOracleエージェントをインストールし、資格情報を使用して登録する操作。
./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin -a --login=johndoe --password=johnspassword
-
OracleエージェントとLinuxエージェントをインストールし、登録トークンを使用して登録する操作。
./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin -i BackupAndRecoveryAgent,OracleAgentFeature -a --rain=https://eu2-cloud.company.com --token=34F6-8C39-4A5C
-
別のテキストファイルに記述した構成設定を使用して、LinuxエージェントとVirtuozzoエージェントとOracleエージェントをインストールする操作。
./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin -a --options-file=/home/mydirectory/configuration_file
-
LinuxエージェントとVirtuozzoエージェントとOracleエージェントをアンインストールし、すべてのログやタスクや構成設定を削除する操作。
./Cyber_Protection_Agent_for_Linux_x86_64.bin -a --purge