Exchange メールボックスとメールボックスのアイテムを復元
このセクションでは、Exchangeメールボックスとメールボックスアイテムをデータベースバックアップ、アプリケーション認識型バックアップ、およびメールボックスバックアップからリカバリする方法について説明します。メールボックスやメールボックスアイテムを稼働中のExchange ServerまたはMicrosoft 365にリカバリできます。
復元できるアイテム:
- メールボックス(アーカイブメールボックスを除く)
- パブリック フォルダ
- パブリック フォルダのアイテム
- 電子メールフォルダ
- 電子メールメッセージ
- 予定表のイベント
- タスク
- 連絡先
- 履歴項目
- メモ
アイテムの場所は検索で確認できます。
Exchange Server に復元
詳細復元は、Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1(SP1)以降でのみ実行可能です。ソースのバックアップには、サポートされるすべての Exchange バージョンのデータベースまたはメールボックスを含めることができます。
詳細復元は、エージェント for Exchangeまたはエージェント for VMware(Windows)より実行できます。ターゲットのExchange Serverとエージェントを実行するコンピュータは、同じActive Directoryフォレストに属している必要があります。
メールボックスが既存のメールボックスに復元されると、IDが一致する既存のアイテムは上書きされます。
メールボックスのアイテムの復元で上書きされるものはありません。その代わりに、メールボックスアイテムへのフルパスは、ターゲットフォルダで再作成されます。
ユーザーアカウントに関する要件
バックアップから復元されるメールボックスは、Active Directoryに関連付けられたユーザーアカウントを保有している必要があります。
ユーザーメールボックスとその内容は、関連付けられたユーザーアカウントが [有効] である場合のみ復元されます。共有、会議室、備品用の各メールボックスは、関連付けられたユーザー アカウントが無効である場合のみ復元されます。
上記の条件を満たさないメールボックスは、復元中にスキップされます。
一部のメールボックスがスキップされた場合、復元自体は正常終了しますが、警告が表示されます。すべてのメールボックスがスキップされた場合、復元は失敗します。
Microsoft 365への復元
ExchangeデータアイテムのMicrosoft 365への復元およびその逆の操作は、Microsoft 365エージェントがローカルにインストール済みという条件下でのみサポートされます。
復元は、Microsoft Exchange Server 2010 以降でのみ実行可能です。
メールボックスが既存のMicrosoft 365メールボックスにリカバリされると、既存のアイテムはそのまま保存され、リカバリされたアイテムはその横に配置されます。
単一のメールボックスを復元する場合は、ターゲットのMicrosoft 365メールボックスを選択する必要があります。1 回の復元操作で複数のメールボックスを復元する場合、各メールボックスは、同じ名前のユーザーのメールボックスに復元されます。該当するユーザーが見つからない場合、そのメールボックスはスキップされます。一部のメールボックスがスキップされた場合、復元自体は正常終了しますが、警告が表示されます。すべてのメールボックスがスキップされた場合、復元は失敗します。
Microsoft 365の復元の詳細については、「Microsoft 365メールボックスの保護」を参照してください。