プロキシサーバー設定

保護エージェントはHTTP/HTTPSプロキシサーバー経由でデータを伝送できます。このサーバーは、スキャンやHTTPトラフィックによる介入なしで、HTTPトンネルを介して動作する必要があります。Man-in-the-middleプロキシはサポートされていません。

インストール中にエージェントはクラウドに自ら登録するため、インストール中またはあらかじめプロキシサーバー設定を指定する必要があります。

Windowsの場合

Windowsでプロキシサーバーが構成されている場合([コントロールパネル] > [インターネットオプション] > [接続])、プログラムの設定はレジストリからプロキシサーバー設定を読み取り、これらを自動的に使用します。または、インストール中にプロキシ設定を入力することや、以下に説明する手順に従ってあらかじめ指定することもできます。インストール後にプロキシ設定を変更するには、同じ手順を実行します。

Windowsでプロキシ設定を指定するには

  1. 新しいテキスト文書を作成し、メモ帳などのテキストエディタで開きます。
  2. 次の行をコピーしてファイルに貼り付けます。

    Windows Registry Editor Version 5.00

    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Acronis\Global\HttpProxy]
    "Enabled"=dword:00000001
    "Host"="proxy.company.com"
    "Port"=dword:000001bb
    "Login"="proxy_login"
    "Password"="proxy_password"
  3. proxy.company.com はご使用のプロキシサーバーホスト名/IPアドレスで置換し、000001bbはポート番号の16進値で置換します。たとえば、000001bbはポート443です。
  4. プロキシサーバーで認証が必要な場合は、proxy_loginproxy_passwordをプロキシサーバー資格情報と置き換えます。必要ない場合は、ファイルからこれらの行を削除します。
  5. proxy.regとして文書を保存します。‎
  6. ファイルを管理者として実行します。
  7. Windowsレジストリを編集することを確認します。
  8. まだ保護エージェントがインストールされていない場合は、ここでインストールすることができます。
  9. %programdata%\Acronis\Agent\etc\aakore.yamlファイルをテキストエディタで開きます。
  10. envセクションを探し(または作成し)、以下の行を追加します。

    env:
    http-proxy: proxy_login:proxy_password@proxy_address:port
    https-proxy: proxy_login:proxy_password@proxy_address:port
  11. proxy_loginproxy_passwordをプロキシサーバー資格情報と置き換えます。また、proxy_address:portをプロキシサーバーのアドレスとポート番号に置き換えます。
  12. [スタート] メニューで [実行] をクリックし、「cmd」と入力してから [OK] をクリックします。
  13. 以下のコマンドを使用してaakoreサービスを再起動します。

    net stop aakore
    net start aakore
  14. 以下のコマンドを使用してエージェントを再起動します。

    net stop mms
    net start mms

Linuxの場合

パラメータ--http-proxy-host=ADDRESS --http-proxy-port=PORT --http-proxy-login=LOGIN--http-proxy-password=PASSWORDを使用してインストールファイルを実行します。インストール後にプロキシ設定を変更するには、次に説明する手順を実行します。

Linuxでプロキシ設定を変更するには

  1. /etc/Acronis/Global.configファイルをテキストエディタで開きます。
  2. 次のいずれかを実行します。

    • エージェントインストール中にプロキシ設定を指定した場合は、次のセクションを見つけます。

      <key name="HttpProxy">
          <value name="Enabled" type="Tdword">"1"</value>
          <value name="Host" type="TString">"ADDRESS"</value>
          <value name="Port" type="Tdword">"PORT"</value>
          <value name="Login" type="TString">"LOGIN"</value>
          <value name="Password" type="TString">"PASSWORD"</value>
      </key>
    • それ以外の場合は、上記の内容をコピーして、ファイルの<registry name="Global">...</registry>タグの間に貼り付けます。
  3. アドレスは新しいプロキシサーバーホスト名/IPアドレスで置換し、ポートはポート番号の10進値で置換します。
  4. プロキシサーバーで認証が必要な場合は、ログインパスワードをプロキシサーバー資格情報と置き換えます。必要ない場合は、ファイルからこれらの行を削除します。
  5. ファイルを保存します。
  6. /opt/acronis/etc/aakore.yamlファイルをテキストエディタで開きます。
  7. envセクションを探し(または作成し)、以下の行を追加します。

    env:
        http-proxy: proxy_login:proxy_password@proxy_address:port
        https-proxy: proxy_login:proxy_password@proxy_address:port
  8. proxy_loginproxy_passwordをプロキシサーバー資格情報と置き換えます。また、proxy_address:portをプロキシサーバーのアドレスとポート番号に置き換えます。
  9. 次のコマンドを使用してaakoreサービスを再起動します。

    sudo service aakore restart
  10. 任意のディレクトリで次のコマンドを実行してエージェントを再起動します。

    sudo service acronis_mms restart

macOSの場合

インストール中にプロキシ設定を入力することや、以下に説明する手順に従ってあらかじめ指定することもできます。インストール後にプロキシ設定を変更するには、同じ手順を実行します。

macOSでプロキシ設定を指定するには

  1. /Library/Application Support/Acronis/Registry/Global.configファイルを作成し、Text Editなどのテキストエディタで開きます。
  2. 次の行をコピーしてファイルに貼り付けます。

    <?xml version="1.0" ?>
    <registry name="Global">
        <key name="HttpProxy">
            <value name="Enabled" type="Tdword">"1"</value>
            <value name="Host" type="TString">"proxy.company.com"</value>
            <value name="Port" type="Tdword">"443"</value>
            <value name="Login" type="TString">"proxy_login"</value>
            <value name="Password" type="TString">"proxy_password"</value>
        </key>
    </registry>
  3. proxy.company.com はご使用のプロキシサーバーホスト名/IPアドレスで置換し、443はポート番号の10進値で置換します。
  4. プロキシサーバーで認証が必要な場合は、proxy_loginproxy_passwordをプロキシサーバー資格情報と置き換えます。必要ない場合は、ファイルからこれらの行を削除します。
  5. ファイルを保存します。
  6. まだ保護エージェントがインストールされていない場合は、ここでインストールすることができます。
  7. /Library/Application Support/Acronis/Agent/etc/aakore.yamlファイルをテキストエディタで開きます。
  8. envセクションを探し(または作成し)、以下の行を追加します。

    env:
    http-proxy: proxy_login:proxy_password@proxy_address:port
    https-proxy: proxy_login:proxy_password@proxy_address:port
  9. proxy_loginproxy_passwordをプロキシサーバー資格情報と置き換えます。また、proxy_address:portをプロキシサーバーのアドレスとポート番号に置き換えます。
  10. [アプリケーション] > [ユーティリティ] > [ターミナル] に移動します。
  11. 以下のコマンドを使用してaakoreサービスを再起動します。

    sudo launchctl stop aakore
    sudo launchctl start aakore
  12. 以下のコマンドを使用してエージェントを再起動します。

    sudo launchctl stop acronis_mms
    sudo launchctl start acronis_mms

ブータブルメディアにおいて

ブータブルメディアで作業する場合、プロキシサーバーを介してクラウドストレージにアクセスしなければならない場合があります。プロキシサーバーを指定するには、[ツール] > [プロキシサーバー] をクリックして、プロキシサーバーホスト名/IP アドレス、ポート、および資格情報を指定します。