ファイルフィルタ
ファイルフィルタでは、バックアップ処理時にスキップするファイルおよびフォルダを定義します。
ファイルフィルタは、特に記載がない限り、ディスクレベルバックアップ、マシン全体のバックアップ、ファイルレベルのバックアップで使用できます。
- バックアップするデータを選択します。
- [バックアップオプション] の横にある [変更] をクリックします。
- [ファイルフィルタ] を選択します。
- 次に示すいずれかのオプションを使用します。
特定の条件に一致するファイルを除外する
反対に機能する2つのオプションがあります。
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次の条件と一致するファイルだけをバックアップする
例:コンピュータ全体のバックアップを選択し、フィルタ条件で C:\File.exe を指定した場合、このファイルのみがバックアップされます。
[バックアップ形式] で [バージョン11] が選択されており、バックアップ先がクラウドストレージでない場合は、ファイルレベルのバックアップではこのフィルタは無効になります。
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次の条件に一致するファイルをバックアップしない
例:コンピュータ全体のバックアップを選択し、フィルタ条件で C:\File.exe を指定した場合、このファイルのみがスキップされます。
両方のオプションは同時に使用できます。その場合、後のオプションが前のオプションより優先されます。つまり、両方のフィールドで C:\File.exe を指定した場合、バックアップ時にこのファイルはスキップされます。
条件
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フルパス
ファイルまたはフォルダのフルパスは、ドライブ文字(Windows をバックアップする場合)またはルートディレクトリ(Linux または macOS をバックアップする場合)を先頭にして指定します。
Windows と Linux/macOS いずれの場合も、ファイルまたはフォルダのパスにスラッシュを使用できます(例:C:/Temp/File.tmp)。Windowsでは、円記号(バックスラッシュ)も使用できます(例: C:\Temp\File.tmp)。
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名前
Document.txt など、ファイルまたはフォルダの名前を指定してください。その名前のファイルとフォルダがすべて選択されます。
条件では、名前は大文字/小文字は区別されません。たとえば、C:\Temp を指定した場合、C:\TEMP と C:\temp などが選択されます。
1 つ以上のワイルドカード文字(*、**、?)を条件に使用できます。これらの文字は、フルパス内でもファイルまたはフォルダ名でも使用できます。
ファイル名でアスタリスク(*)は 0 個以上の文字の代用として使用できます。たとえば、Doc*.txt という条件は Doc.txt や Document.txt などのファイルと一致します。
(バージョン12形式のバックアップのみ)ファイル名とパスに2つ並んだアスタリスク(**)を含めると、0個以上の文字(スラッシュを含む)の代用として使用できます。たとえば、「**/Docs/**.txt」という条件は、「Docs」というフォルダ配下、およびそのすべてのサブフォルダ配下にある、すべてのテキストファイル(.txt)と一致します。
ファイル名で疑問符(?)は厳密に 1 文字として代用されます。たとえば、Doc?.txt という条件は、Doc1.txt や Docs.txt などのファイルと一致しますが、Doc.txt や Doc11.txt などのファイルとは一致しません。
非表示のファイルとフォルダをすべて除外する
このチェック ボックスを選択すると、隠しファイル属性が指定されたファイルおよびフォルダ(Windows によってサポートされているファイル システムの場合)またはピリオド(.)で始まるファイルおよびフォルダ(Ext2 や Ext3 など、Linux のファイル システムの場合)がスキップされます。フォルダが隠しファイルの場合、フォルダの内容は(隠しファイルになっていないファイルを含み)すべて除外されます。
システムファイルとフォルダを除外する
このオプションは、Windows対応のファイル システムでのみ有効です。システム属性が指定されているファイルとフォルダをスキップする場合は、このチェック ボックスをオンにします。フォルダにシステム属性が指定されている場合、フォルダの内容は(システム属性が指定されていないファイルも含めて)すべて除外されます。
ファイル属性またはフォルダ属性は、ファイル/フォルダのプロパティ内で表示できるほか、属性コマンドを使用して表示することも可能です。詳細については、Windows の [ヘルプとサポート センター] をご参照ください。