ディスクまたはボリュームのバックアップに保存される内容
ディスクまたはボリュームのバックアップには、ディスクまたはボリュームのファイルシステム全体と、オペレーティングシステムを起動するうえで必要なすべての情報が保存されます。これらのバックアップからはディスクまたはボリュームの全体を復元することも、個別のフォルダやファイルを復元することもできます。
セクタ単位(RAWモード)のバックアップオプションをオンにすると、ディスクバックアップにディスクのセクタがすべて保存されます。セクタ単位のバックアップは、認識されないまたはサポートされないファイル システムや他の独自のデータ形式を使用しているディスクをバックアップするときに使用できます。
Windows
ボリューム バックアップには、隠しファイル、システム ファイルなどの属性に関係なく、選択されたボリュームのすべてのファイルとフォルダ、ブート レコード、存在する場合はファイル アロケーション テーブル(FAT)、マスタ ブート レコード(MBR)を含むハード ディスクのルート トラックとゼロ トラックが保存されます。
ディスク バックアップには、ベンダの保守パーティションなどの隠しボリュームを含む、選択されたディスクのすべてのボリュームと、マスタ ブート レコードを含むゼロ トラックが保存されます。
次の項目は、ディスクまたはボリュームのバックアップ(およびファイルレベルのバックアップ)には含まれません。
- スワップ ファイル(pagefile.sys)およびコンピュータが休止状態になったときに RAM の内容を保存するファイル(hiberfil.sys)。リカバリ後は、それらのファイルが適切な場所にサイズ 0 で再作成されます。
-
バックアップがオペレーティングシステムの下で実行された場合(ブータブルメディアではなく、またはハイパーバイザレベルでの仮想コンピュータのバックアップではなく):
- Windows シャドウ ストレージ。このストレージのパスは、レジストリキーHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\BackupRestore\FilesNotToBackupにあるレジストリ値VSS Default Providerで指定されます。これは、Windows Vista以降のオペレーティングシステムでは、Windowsの復元ポイントがバックアップされないことを意味します。
- ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)バックアップオプションが有効の場合、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\BackupRestore\FilesNotToSnapshotレジストリキーに指定されているファイルとフォルダ。
Linux
ボリューム バックアップには、属性に関係なく、選択されたボリュームのすべてのファイルとディレクトリ、ブート レコード、ファイル システム スーパー ブロックが保存されます。
ディスク バックアップにはすべてのディスク ボリュームとマスタ ブート レコードを含むゼロ トラックが保存されます。
Mac
ディスクまたはボリュームのバックアップには、選択したディスクまたはボリュームの全ファイルおよびディレクトリと、ボリュームレイアウトの説明が保存されます。
次のアイテムは除外されます。
- システムメタデータ、たとえばファイルシステムジャーナルやSpotlightインデックス
- ゴミ箱
- Time Machineバックアップ
物理的には、Mac上のディスクとボリュームはファイルレベルでバックアップされます。ディスクおよびボリュームバックアップからのベアメタル復元は可能ですが、セクタ単位のバックアップモードは使用できません。