ノータリゼーション
この機能が利用できるのは、Cyber ProtectionサービスのAdvanced Editionのみです。
ノータリゼーションでは、ファイルが本物であり、バックアップ後に改変されていないことを証明できます。法律関係の文書のファイルやその他の非改ざん性の証明が必要なファイルをバックアップする際に、ノータリゼーションを有効にすることを推奨します。
ノータリゼーションは、ファイルレベルのバックアップのみで実行できます。デジタル署名のあるファイルは、ノータライズ(公証)の必要がないためスキップされます。
以下の場合はノータリゼーションを使用できません。
- バックアップ形式が [バージョン 11] に設定されている場合
- バックアップ先がSecure Zoneの場合
ノータリゼーションの使用方法
バックアップ対象として選択されたすべてのファイル(デジタル署名のあるファイルを除く)のノータリゼーションを有効にするには、保護計画作成時に [ノータリゼーション] スイッチをオンにします。
復元を設定する場合、ノータライズ(公証)されたファイルには特別なアイコンが付き、ファイルの非改ざん性をベリファイできます。
仕組み
バックアップ中に、エージェントはバックアップされるファイルのハッシュコードを計算します。ハッシュツリーを作成(フォルダ構造に基づく)して、バックアップに保存し、ハッシュツリーのルートをノータリー(公証)サービスに送信します。ノータリー(公証)サービスで、ハッシュツリーのルートが Ethereum ブロックチェーンデータベースに保存され、この値が変更されていないことが確認されます。
ファイルの非改ざん性をベリファイする場合、エージェントはファイルのハッシュを計算し、それをバックアップ内のハッシュツリーに保存されているハッシュと比較します。これらのハッシュが一致しない場合、ファイルは本物ではないと見なされます。一致する場合は、ハッシュツリーによってファイルの非改ざん性が保証されます。
ハッシュツリー自身が不正なものではないことをベリファイするために、エージェントはハッシュツリーのルートをノータリー(公証)サービスに送信します。ノータリー(公証)サービスはそれをブロックチェーンデータベースに保存されているものと比較します。ハッシュが一致すると、選択したファイルが本物であることが保証されます。一致しない場合は、ファイルが本物ではないというメッセージが表示されます。