エラー処理

これらのオプションによって、バックアップ中に発生する可能性があるエラーを処理する方法を指定できます。

エラーが発生した場合は再試行する

デフォルト設定:有効。試行回数:30。試行間隔:30 秒。

復元可能なエラーが発生した場合、失敗した処理が再試行されます。試行間隔および試行回数を設定できます。試行は、処理が成功するか、または指定した回数の試行が行われると停止します。

たとえば、ネットワーク上のバックアップ保存先が使用できないか、接続できない場合、30秒ごとに30回までバックアップ保存先への接続が試行されます。試行は、接続が再開されるか、または指定された回数の試行が行われると停止します。

クラウドストレージ

クラウドストレージをバックアップ先として選択すると、オプション値が自動的に [有効] に設定されます。試行回数:300試行間隔:30 秒。

この場合、実際の試行回数は無制限ですが、バックアップの失敗前のタイムアウトは次のように計算されます。(300 秒 + 試行間隔) * (試行回数 + 1)。

例:

  • デフォルト値では、(300 秒 + 30 秒) * (300 + 1) = 99330 秒、つまり〜 27.6 時間後にバックアップが失敗します。
  • 試行回数を 1 に、試行間隔 1 秒に設定すると、(300 秒 + 1 秒) * (1 + 1) = 602 秒、または約 10 分後にバックアップが失敗します。

計算されたタイムアウトが 30 分を超え、データ転送がまだ開始されていない場合、実際のタイムアウトは 30 分に設定されます。

処理中にメッセージやダイアログを表示しない(サイレントモード)

デフォルト設定:有効

サイレントモードをオンにすると、ユーザーによる操作を必要とする場面で処理が自動的に行われます(不良セクタへの対応は別のオプションとして定義されているため、この設定では制御されません)。ユーザーによる操作なしに処理を続行できない場合、その処理は失敗します。処理の詳細(エラーがある場合は、それも含む)は、処理のログに記載されます。

不良セクタを無視する

デフォルト設定:無効

このオプションを無効にした場合、プログラムが不良セクタを検出するたびに、バックアップアクティビティに [ユーザーによる操作が必要] ステータスが割り当てられます。障害が急速に深刻化しているディスクから有効な情報をバックアップするには、[不良セクタを無視する] をオンにします。残りのデータはバックアップされるため、作成されたディスクバックアップをマウントして有効なファイルを別のディスクに取り出すことができます。

VMスナップショットの作成中にエラーが発生した場合は再試行

デフォルト設定:有効。試行回数:3.試行間隔:5 分間。

仮想マシンのスナップショットの取得が失敗した場合、プログラムにより失敗した処理が再試行されます。試行間隔および試行回数を設定できます。試行は、処理が成功するか、または指定した回数の試行が行われると停止します。