Acronis Backup Cloud 6.0 リリース ノート
リリース日: 2016年6月18日
概要
バージョン6.0では、拡張機能とともに、これまでのリリースで見つかった問題に関する対応策が提供されています。
バージョンの新機能 6.0
パートナー様にとっての新しい市場機会
- モバイルバックアップ:AndroidとiOSデバイスのクラウドバックアップ。モバイルアプリにより、連絡先、写真、動画、カレンダー、iOSのリマインダー、Androidのメッセージをバックアップ。モバイルアプリもしくはバックアップ管理画面から一元的にデータのバックアップと復元を操作可能
- プラットフォームとOSのサポート:Azure VMとAmazon EC2インスタンスの保護。Windows Server 2016 (Technical Preview 4)とExchange 2016のサポート
- Microsoft Office 365電子メールのバックアップ:Office 365のバックアップによってメールボックスの保護が可能。次の機能を利用できます。
- ローカル フォルダ、ネットワーク フォルダ、またはAcronis Storageへのメールボックスのバックアップ
- Acronis Storage Gatewayによる、パブリック クラウドまたはプライベート クラウド(IBM SoftLayer、 Microsoft Azure、Amazon S3)へのメールボックスのバックアップ
- 電子メールメッセージ、添付ファイル、連絡先、予定表、タスクの参照と詳細復元
- 復元操作なしでのバックアップ済み電子メールメッセージの内容の参照
- バックアップからの電子メールメッセージの送信
- 送信中データと保存されたデータのバックアップ暗号化
- Odin Service Automationとの統合
サービス管理
- エージェントの自動アップデート:バックアップエージェントを自動更新。製品のすべての新機能はリリースされ次第、自動的に使用可能。管理者は、グループレベルまたはアカウントレベルでエージェントの自動アップデートを無効にできる
- クラウドバックアップのみの提供:サービスプロバイダーは顧客や再販パートナー向けにクラウドバックアップのみの提供に制限可能
- グループ管理の簡素化:次の2つのグループ種別を導入:「パートナー」と「顧客」これまでの「販売代理店」、「リセラー」、「サービスプロバイダー」、「再販パートナー」グループ種別を「パートナー」グループ種別に集約。「エンドユーザー企業」グループ種別は、「顧客」グループ種別に置き換え
- 使用状況レポートの改良:「詳細レベル」、「レポート種別」、日別やサマリなどの追加オプションを使用したレポートのカスタマイズ
- EULAと再販パートナー向け規約の確認。サービスプロバイダーは、カスタマーや再販パートナー向けに自社のEULA(ソフトウェア利用許諾契約)や再販パートナー向け規約を提供可能。EULAまたは再販パートナー向け規約は、管理画面に初めてログインするときに同意が必要
- 製品ヘルプのカスタマイズ:サービスプロバイダーは自社製品のヘルプとナレッジベースへのURLを指定可能。製品内ヘルプとナレッジベースのリンクはすべてカスタマイズバージョンにアクセスさせることが可能
多様な保護手段
- 物理コンピュータ向けのアプリケーション認識型バックアップ:VMだけでなく、物理コンピュータでも、コンピュータ全体のバックアップからアプリケーション単位の復元が可能。サポートされるアプリケーション:Microsoft Exchange、Microsoft SQL Server、Microsoft Active Directory、Microsoft SharePoint
- Microsoft Exchangeデータの詳細復元:Microsoft Exchangeのメールボックス、電子メール、添付ファイル、連絡先、予定表をそれぞれ復元可能。バックアップしたメールボックスの検索、メールコンテンツのプレビュー、添付ファイルのダウンロードが可能
- Microsoft SharePointデータの詳細復元:SharePointエクスプローラにより、SharePointサイト、リスト、リスト項目、ドキュメントライブラリ、ドキュメント、添付ファイル単位での復元が可能
仮想化
- Acronis vmFlashback for Hyper-V: Hyper-V VMおよびVMware VM向けの高速復元が可能。最後のバックアップ以降に変更があったデータのみを復元可能
- VMwareのVMレプリケーションとWAN最適化:VMのレプリカをセカンダリサイトに保持することで、高速フェールオーバー/フェールバックを実現。VMレプリケーションはWAN最適化によりレプリケーション元のVMとレプリカ間の変更のみを転送。リムーバルメディアを使用して、VMレプリカをセカンダリサイトに初期レプリケーションするオプションも提供
- VMware ESXiホストのバックアップとベアメタル復元:ESXiホストの構成情報を含むESXiホストのバックアップを提供。バックアップ元だけでなく異なるハードウェアに復元可能
- VMware VMのバックアップ元へのエージェントレスファイル復元
- Microsoft RCTのサポート:Microsoftの新機能Resilient Change Tracking (RCT) APIをWindows Server 2016上のHyper-V VMバックアップに対してエージェントレスでサポート
その他
- Linuxコンピュータのバックアップ先としてNFSフォルダを選択可能
- バックアップコンソールによって、バックアップデータ内のファイルの検索が可能
セキュリティ
- IPフィルタによるログイン制御:管理者が管理とバックアップコンソールにログインできるIPアドレスを指定可能
サポート終了
修正済みの問題
このセクションでは、バージョン6.0で修正されている問題について説明します。
- [ABR-66495] 再起動を伴う復元後に、コンピュータのステータスが正しくない
- [ABR-82469] 「Failed to prepare operations. Error code: 7 'Disk is not found. Ensure that all the hard disks are installed in the machine.」というエラーが表示され、仮想コンピュータの復元が失敗することがある
- [ABR-83231] ESXiまたはHyper-V仮想コンピュータのセクタ単位のバックアップ(ベリファイ実行)時に、エラーが表示される
- [ABR-84355] Exchange 2016における詳細復元中に、Exchange Webサービス(EWS)から複数のエラーがアプリケーション イベント ログに表示される
- [ABR-79562] ファイルを仮想コンピュータに復元するときにファイル許可が復元されない
- [ABR-89257] Windows 2012/CentOS 7/RHEL 7のESXi仮想コンピュータのバックアップからHyper-V仮想コンピュータを復元すると、コントローラの種類が間違っているために起動しない
- [ABR-89474] バックアップから実行している仮想コンピュータを確定するときに、一覧表示にステータスと進行状況が表示されない。この仮想コンピュータの [アクティビティ] タブにレコードがない
- [ABR-89557] バックアップから仮想コンピュータを起動すると(インスタント復元)、セクタ単位のバックアップが機能しない
- [ABR-89939] 再起動を伴う復元の終了時に、進行状況が0 %に変わる
- [ABR-96579] Linuxコンピュータで [アプリケーションバックアップ] セクションが利用できる
- [ABR-100917] LDM/LVMが含まれるHyper-VおよびVMware仮想コンピュータのディスクが、必ずシック プロビジョニングモードで復元される
- [ABR-101291] ReFSボリュームのディスクレベル バックアップからの復元が失敗する
- [ABR-101863] FAT32/FAT16ボリュームのディスクレベル バックアップに基づくファイルの復元が失敗する
- [ABR-104179] ブータブル メディアから外部USB HDDへのバックアップが失敗する
- [ABR-101692] コンピュータのディスクレベル バックアップが最新でない場合、削除されたファイルを復元できない
- [ABR-102831] Microsoft Exchangeデータ項目を別のドメインのコンピュータに詳細復元することは、そのコンピュータが同じActive Directoryフォレストに属していても不可能
- [ABR-102775] 稼働中のExchange Serverへの復元中に一部のMicrosoft Exchangeデータ項目がスキップされ、「The property with tag 32833 is empty or has a value of an invalid type」という警告が表示される
既知の問題
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題および可能な場合はその回避策について説明します。